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F1ベルギーGPとバルセロナでのGPは存続できるのか?巨額の開催費用が明らかに

2024年02月01日(木)11:48 am

スパ・フランコルシャンで開催される伝説的で人気も高いベルギーGPのプロモーターは、F1レース契約を2025年以降も延長するために、さらに多くの金額を支払う必要があるかもしれない。

昨年末、プロモーターである『スパ・グランプリ』は期限切れの契約をわずか1年延長することに成功したことで、レースの将来に対する不安の暗雲は晴れた。

リバティ・メディアが10年、あるいはそれ以上の長期契約を好むことを考えれば異例の短さだったが、その理由は、現在のプロモーターにそれ以上の報酬を支払う余裕がなかったからだと見られている。

■バルセロナもレース費用増大か?

一方、バルセロナは現在、2026年からの『スペインGP』の公式タイトルをすでに高値で入札したマドリードに奪われたため、新たな契約を求めている。

スポーツ紙『マルカ(Marca)』は、バルセロナのオーガナイザーは『ヨーロッパGP』の名称でも満足するだろうが、F1に支払う年間レース料がはるかに高くなるだろうと見ている。

スペインの情報筋によると、バルセロナが現在支払っている1レースあたりわずか2,600万ユーロ(約41億円)だという。一方、マドリードの新たな10年契約は毎年その2倍以上の金額となる。

■ベルギーGPは存続の危機

そして現在、ベルギーの『La Libre(ラ・リーブル)』紙は、『スパ・グランプリ』も2025年以降のベルギーGP契約に向けてF1との契約金を大幅に引き上げる必要があると報じている。というのは、スパは現在、同じように危機に瀕しているバルセロナとほぼ同額を支払っているためだ。『La Libre(ラ・リーブル)』の報道をもとに、『Belga(ベルガ)』通信は次のように説明している。

「スパ・フランコルシャンのグランプリ開催費用は年々増加している。昨年の2,350万ユーロ(約37億円)から、2024年には2,500万ユーロ(約39億円)、2025年には2,800万ユーロ(約44億円)と、2年間で500万ユーロ(約8億円)も増加する」。

しかし『スパ・グランプリ』はワロン地方政府によって100%所有されていることを考えると、これ以上の支払いを管理するのは難しいだろう。

「『スパ・グランプリ』はレースをオーガナイズしているが、予算のバランスを取ったことは一度もない。ワロンの経済大臣ウィリー・ボルススによると、2023年の赤字は320万ユーロ(約5億円)で、2022年は560万ユーロ(約8.9億円)、2021年は730万ユーロ(約11億円)だった」。

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