フェラーリの2024年型新車はドライバーに「より良い感触」を与えていると、元F1ドライバーで長年フェラーリのテストドライバーを務めるマルク・ジェネが明かしている。
■メルセデスもフェラーリも好感触
2023年シーズンはレッドブルが圧倒的な強さを見せたが、トト・ヴォルフはメルセデスの新型マシンについて同様の期待を寄せており、シミュレーションドライバーのアンソニー・デビッドソンは「2年ぶりにクルマらしくなった」と報告している。
フェラーリのブランドアンバサダーであり、現在もチームのF1マシンをシミュレーターでテストしている49歳のジュネは、マラネロを本拠地とするフェラーリの2024年に向けての見通しについて良い意気込みを語っている。
「フェラーリが世界選手権争いをする姿を見ることができるだろうか?」と『El Mundo Deportivo(ムンド・デポルティーボ)』紙に語った。
「それは難しいね。レッドブルは昨年大きな差をつけたし、彼らは今年のマシンのほうがいいと言っている。彼らが最有力なのは明らかだ」とジェネは認めた。
「彼らとチャンピオンシップを争うのは少し楽観的な予想だが、もう一歩前進して彼らともっと戦えるようになるかな?イエスだね」。
■最終ジャッジを下すのは実走行だ
「我々が言えるのは、シミュレーターが教えてくれること、そしてドライバーたちがシミュレーターで感じていることだけだ。そして、それはより良い感触を与えてくれている」
「もちろん、最終ジャッジを下すのはトラックだ。しかし、1年前のこの時点では、シミュレーターの情報からクルマについて完全に納得していたわけではなかったのは事実だ」
「そして今年、その感触は大きく変わった。でも、まだトラックでクルマを見るのを待たなければならない」とジェネは付け加えた。