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バトン「新しい名前は何?」F1チーム名変更に困惑も「すでに効果あり」 記者「こうやってF1は笑いものになる」

2024年01月29日(月)18:34 pm

かつてアルファタウリとして知られていたF1チームの「ばかげた」新名称から、レッドブルはすでに恩恵を受けている。これは尊敬されるF1ジャーナリストだけでなく、2009年ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンもそう考えている。

■バトン「Visaキャッシュアップの後は何?」

バトンはイギリスの放送局『Sky(スカイ)』で非常勤の評論家として働いているため、今シーズンを通して『Visa Cash App RB(ビザ・キャッシュアップRB)』というフレーズを口にしなければならない。

バトンは週末のデイトナでのレース中、『AP通信』にこう語った。

「新しい名前は何だって?」

「Visaキャッシュアップ・・・その後は何?」

正式チーム名では「ビザ・キャッシュアップRB」と記載されているだけで、その呼称が「アールビー」なのか社名の「レーシング・ブルズ」なのかについてチーム側は明確にしていない。

すでにF1の見出し担当ライターたちは、ファエンツァに本拠地を置くチームをどのように呼ぼうかと頭を悩ませており、チーム関係者はすでに非公式の頭文字である「V-CARB」を使っていると言われている。

今年のテレビ番組内で、レッドブルのセカンドチームをどう呼ぶかと聞かれたバトンは「まさに僕たちがそう呼ぶように言われた通りの名前だよ」と微笑んだ。

■こうやってF1は笑いものになる

ドイツの専門誌『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』のトップ記者であるミハエル・シュミットも、アルファロメオが去った後のザウバーの新名称は「ばかげている」と考えている。

実際、スイスを拠点とするザウバーは、FIAのエントリーリストに「ステイクF1チーム・キック・ザウバー」と記されている。

シュミットは、「こうやってF1は笑いものになるんだ」と語り、次のように続けた。

「リザルトでの早口言葉を想像してみてほしい。(レース中の)テレビ解説でもそうだよ。そんなことは誰も覚えていないよ」

「私個人としては、チームをそのような名前で呼ぶつもりはない。私にとってはザウバーとトロロッソのままだ。それが彼らの原点だからね」

■もしレアル・マドリードがエミレーツ航空・マドリードになったら暴動になる

「FIAとF1経営陣が、頻繁に名前を変えるという悪い新習慣に付き合っているのは情けないことだ。伝統はどんなスポーツでも重要なマーケティング要素だ」

「もし(サッカーチームの)レアル・マドリードがエミレーツ・マドリードになったり、バイエルン・ミュンヘンがカタール航空・ミュンヘンになったりしたら、ファンは暴動を起こすだろう。それは当然だ。彼らのアイデンティティの一部が失われるのだからね」。

■バトンは「すでに効果あり」と評価

バトンは、ザウバーとレッドブルのマーケティングチームが少なくとも賢いことは認めている。

「みんなそれについて話しているよね?だから、それはいいことなんだよ。みんなそれについて話題にさせられているんだから明らかに効果があったということさ」。

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