ヘルムート・マルコ博士が、レッドブルでの将来が不透明であることを認めた。
■ホーナー代表は2チームを統括したい?
80歳のオーストリア人であるマルコとレッドブル・レーシングのチームボスであるクリスチャン・ホーナーとの間で権力闘争が起きているという噂は、以前からささやかれていた。『Osterreich(オステルライヒ)』紙の取材に応じたマルコは、今後もアドバイザリーやコンサルタント的な役割を続けるのかと尋ねると、次のように答えた。
「今週、話し合いが行われるだろう」。
大きな噂のひとつは、ホーナーがマルコを追い出し、レッドブルの2チームの総指揮官になることを望んでいるというものだ。ホーナーのうわさについて質問されたマルコは、「私が次に何をするかということも含めて、決断はまだできていない。現在の契約は2024年末までだ」と答えた。
■チーム名とシャシー名に「RB」を登録したアルファタウリ
もう1チームのアルファタウリだが、12月15日に発表された2024年のF1エントリーリストでは、チーム名は「スクーデリア・アルファタウリRB」、シャシー名は「RB」という新しい名称で掲載されている。
「RB」はRed Bullの頭文字でもありシャシー名でもあるが、新チーム名と噂されている「Racing Bulls(レーシング・ブルズ)」を指していると思われる。チーム名変更の承認を経て、年明けに正式に変更される予定だ。
■マテシッツが亡くなって明らかに変わったレッドブル
ちょうど1年前にディートリッヒ・マテシッツが亡くなってから、マルコのレッドブルでの地位は明らかに変わった。
「今はマーク・マテシッツ、タイ人、オリバー・ミンツラフなど、人の輪が広がっている。ディートリッヒとの物事の決め方は独特だった」とマルコ。
マルコに有利なのは、マックス・フェルスタッペンが恩師を追い出すことは許さないと明言していることだ。もしマルコを追い出すようなことがあればフェルスタッペンの将来にも影響するかもしれない。
「これは複雑なトピックだ。もちろん、私にはレッドブルとマックスに対する義務もある。とはいえ、全体的なパッケージはフィットしていなければならない。まだ何も決まっていないよ」とマルコは答えた。