NEXT...F1開催スケジュール

レッドブルとホンダが認める「現在はよそよそしい関係にあり、一種の情報戦争になっている」

2023年10月03日(火)17:30 pm

レッドブルとホンダの両者が、現在の関係が少し気まずいものになっていることを認めた。

現在、ホンダF1エンジンを搭載するレッドブルがF1を完全に支配している。だが、その関係には2025年シーズンいっぱいで終止符が打たれることになる。

■2026年からはライバルとなるレッドブルとホンダ

レッドブルはすでにフォードと共同で2026年に導入される新F1エンジンルールに向けて独自エンジンの開発に取り組んでいる。そして、ホンダは2026年からはアストンマーティンにワークスエンジンを供給することになっており、すでにそれに向けた準備が開始されていることも明らかとなっている。

つまり、2026年からはお互いにライバルとなることが決まっているだけに、2024年と2025年にはこれまで通りホンダがレッドブルとそのセカンドチームであるアルファタウリにエンジン供給を行うものの、実際にはレッドブルにとってもホンダにとっても、かなり仕事がしづらい時期が続くことになるのは間違いないだろう。

実際のところ、ホンダは公式には2021年シーズンをもってF1活動から撤退したことになっている。だが、レッドブルとホンダの間で引き続き2025年まではエンジン供給を継続する契約が結ばれたことで、現在のレッドブルとアルファタウリのF1マシンには『ホンダRBPT』という名称が与えられたホンダエンジンが搭載されている。RBPTとは、レッドブルのエンジン製造部門である『レッドブル・パワートレインズ』のことだ。

とは言え、ホンダが公式にレッドブルとアルファタウリにエンジン供給を行っていた2021年までと比べれば、現在は実際にサーキットで業務に携わるホンダのスタッフはかなり少なくなっているという。

■ある種の情報戦争が起きているとHRC社長

オランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』は、HRC(ホンダ・レーシング・コーポレーション)の渡辺康治社長が次のように語ったと報じている。

「レッドブルは彼らのエンジンについて我々には何も言いませんし、我々も彼らに自分たちの開発に関することは何も言いません」

「ですから、現時点ではある種の情報戦争が繰り広げられているんです」

「レッドブルは確かに現在のエンジンについてある程度の知識を持っています。しかし、最終的には私たちが開発とそのプロセス全体の責任を負っています。ほとんどの知識は我々にあるんです」

■レッドブルはホンダエンジンには触れないとヘルムート・マルコ

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)も、現在は以前よりも仕事がしづらくなっているのは事実だと認めている。

「我々は(エンジン)マップやセッティングを変更することさえ許されていない」

ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にそう語った80歳のマルコは、次のように付け加えている。

「我々のためにサーキットに来るホンダのスタッフたちがそれを行うんだ」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック