NEXT...F1開催スケジュール

F1初参戦から23年目の大ベテラン、アロンソが主張「F1予選ノックアウト方式は時代遅れ」渋滞問題の本当の解決策は“1つしかない”

2023年10月02日(月)17:08 pm

フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が、F1は予選をかつて実施していたように1周で争うものに戻すことを検討するべきだと主張した。

■F1予選方式のこれまでの歴史は?

F1の予選フォーマットは、これまでに何度か変更されてきている。

現在のF1世界選手権が発足した1950年から1995年までは、予選は金曜日と土曜日に2回実施され、その2つのセッションを通じた最速タイム順で日曜日の決勝スターティンググリッドが決められていた。

そして、1996年からは、予選は土曜日だけとなり、ドライバーは1人あたり最大12周を行い、そのベストタイムでグリッド順が決定されるように修正されている。

2003年からは再び予選が金曜日と土曜日に分けられ、ドライバーが1人ずつ1周のアタックを行う方式に変更。最初のセッションではその時点のドライバーズランキング順にタイム計測を行い、その順位で2回目のセッションのスタート順を決定。そして、その2回目のセッションでのタイム順でグリッドが決められることになった。

だが、その後最初のセッションで出したタイムと2回目のセッションで出したタイムを合計して最終順位を決めるなどの修正が行われたものの、セッション中に天候コンディションが変化した場合などの不公平感が大きいことなどで2005年シーズンをもってこの方式は撤廃されている。

そして、2006年から、Q1、Q2、Q3という3つのセッションで構成されたノックアウト方式が採用され、これが現在まで続いている。

■トラフィック問題を解決するには1周アタック方式しかない

現在グリッドに並ぶドライバーの中で、唯一この1周で争われる予選方式を経験しているのが2005年と2006年のF1チャンピオンであり、現役最年長F1ドライバーのアロンソ(42歳)だ。

アロンソは、特に曲がりくねった市街地サーキットなどを中心に予選でのトラフィック(混雑)が問題視されている中、F1は再びかつてのように1周で行う予選の復活を検討するべきだと考えている。

F1は現在、予選においてドライバーは常に一定以上の速度で走らなくてはならないといった指示を出すなど、トラフィックを緩和するための取り組みを行ってはいる。だが、アロンソはそうした対策ではあまり効果がないだろうとフランスの『Auto Hebdo(オト・エブド)』に次のように語った。

「彼らが何をしようと、僕たちは常にそれを利用する方法を見つけていくと思う」

「市街地サーキットのトラフィックを管理するのは、彼らにとって非常に難しい仕事なんだ。僕がこれまで何度か言ってきたように、本当の解決策は1つしかないんだ。そして、それは1周で行う予選だよ」

「ほかの解決策を試すことはできても、どれも絶対にうまくいかないよ。なぜなら、僕たちは必ずその逃げ道を見つけるからね」

■現在のノックアウト方式は時代後れ

だが、現在のノックアウト方式予選は、今年で18年目を迎えるほど定着しており、ファンにとっても人気のある方法だと考えられている。

しかし、アロンソは次のように続けた。

「僕は、もう時代遅れだと思う。20年前からずっと同じなんだ。そして、マシンは20年前とは違っているんだ」

「ハイブリッド方式エンジンだし、負荷をかけたり、解放したり、タイヤを冷やしたりしなければならないんだ」

そう語ったアロンソは、次のように付け加えた。

「前進するための唯一の方法は、1周でやることだよ」。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック