ダニエル・リカルド(アルファタウリ)が、骨折を負った左手は順調に回復していると主張した。
だが、つい最近、リカルドは今後あと2レースほど欠場となり、その間もリアム・ローソンが代役として出走することになるとの予想が報じられたばかりだ。
■来週シミュレーターでのテストに臨むリカルド
アルファタウリのチーフレースエンジニアであるジョナサン・エドールズとレッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、来週イギリスのミルトン・キーンズにあるレッドブルのファクトリーでリカルドをシミュレーターに乗せる準備を進めている。それによって、リカルドの回復状況を正しく見極めるためだ。
「彼がカタール(第18戦/10月8日決勝)に照準を合わせているのは知っている」
『Sky(スカイ)』にそう語ったホーナーは、次のように付け加えている。
「彼は来週シミュレーターに入ることになる。それから、我々はそれをベースにしていくつかの決断を下すことになるだろう」
■復帰を急ぐ必要はないとホーナー
だが、ホーナーは、来週末のF1カタールGPで33歳のリカルドを復帰させる可能性はあまり高くはないと考えている。
「彼の回復は順調だ。しかし、来年の彼のシートはもう決まっている。カタールでの復帰を急ぐ必要があるだろうか?」
そう語ったホーナーは、カタールGPの2週間後に行われる第19戦アメリカGP(10月22日決勝)が開催されるオースティンのCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)も路面が非常にバンピー(凹凸が多い)であることから、復帰に適しているかどうか疑問に感じていることを示唆している。
■来週にははっきりするだろうとリカルド
しかし、リカルド自身はカタールで復帰することを望んでいるようだ。
「どんどんよくなっているのを感じることができるんだ」
母国オーストラリアの『The West Australian(ウエスト・オーストラリアン)』にそう語ったリカルドは、次のように付け加えている。
「シミュレーターでのテストが僕の本当の状態を示してくれるだろう。僕は今本当にマシンに戻りたいと思っている。だけど、来週にはもっとよくわかるだろう」
■今は自分がやりたいことがわかっている
一方、リカルドは2024年シーズンもアルファタウリからフル参戦するのが決まったことについて、『Sky Italia(スカイ・イタリア)』に次のように語っている。
「来年のF1選手権のグリッドに立てることになってワクワクしているよ」
「1年前は自分が何を望んでいるのかわからなかった。今はわかっているよ」