2022年にはコンストラクターズランキング4位となったルノーのワークスF1チームであるアルピーヌだが、2023年シーズンは14レースを終えた時点でランキング6番手に位置している。
しかも、最大のライバルであるランキング5番手のマクラーレンには41ポイント差をつけられており、最近のマクラーレンの調子からすれば、これを逆転するのはかなり難しい仕事になりそうだ。
■不振の原因のひとつはチーム内部の問題?
今季のアルピーヌの不振は、エンジンのパワー不足に苦しんでいることに加え、チーム内の問題もその原因のひとつになっているのではないかと考えられている。
アルピーヌは6月下旬に24パーセントの株式を投資家グループに売却したことを発表。
そして、7月20日(木)には前CEOであったローラン・ロッシが事実上解任されたことが発表され、その1週間後に行われた第13戦ベルギーGP(7月30日決勝)を最後にチーム代表のオットマー・サフナウアーとスポーティングディレクターであったアラン・パーメインもチームを追われている。
シーズン中にこうした動きがあるのは異例のことだが、夏休み明けの第14戦オランダGP以降はアルピーヌのモータースポーツ責任者であるブルーノ・ファマンが暫定チーム代表を務める形となっており、実際のところ、チーム首脳体制はまだこれから再構築されていく状況となっている。
■改善できる部分があるのは間違いないとオコン
こうした状況について質問されたフランス人ドライバーのエステバン・オコンは次のように答えている。
「僕は、自分の仕事の方に集中しているんだ」
「僕たちにチャンスが来たことはわかっているし、チームとしてそれをつかんだんだ」
「もっと改善でき、もっとよくなることができる部分があるのは明らかだし、全員がそれに集中しているところだよ」
「誰もが全力で頑張っているし、チーム内の雰囲気もいいよ」
■新チーム代表候補にマッティア・ビノットの名前も
サフナウアーらの更迭以降、昨年までフェラーリのチーム代表を務めていたマッティア・ビノットが近いうちにアルピーヌの新たなチーム代表に就任する可能性があるとの噂もささやかれるようになっており、今後の動向に興味が持たれるところだ。