3度F1チャンピオンに輝いた実績を持つF1界の大御所であるジャッキー・スチュワートは、もはやルイス・ハミルトン(メルセデス)にはドライバーズタイトル獲得のチャンスはないと考えているようだ。
ドイツのスポーツ専門誌『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』からその理由を尋ねられた84歳のスチュワートは、2021年シーズンの最終戦でマックス・フェルスタッペンに敗れて通算8回目のドライバーズタイトル獲得に失敗した現在38歳のハミルトンにはそれ以降“ハングリーさ”が欠けてしまっていると指摘している。
さらに、ハミルトンが再びタイトルを獲得できるかと尋ねられたスチュワートは、次のように続けている。
「それはメルセデス次第でもある」
「不可能ではないよ。だが、私はまだ彼がそれを達成できるとは思わない。それに、フェラーリの噂はあるものの、彼がまたチームを変えるとも思わないよ」
「ルイスはF1史上最高のドライバーの1人だ。しかし、この10年間、彼は基本的に競争相手がいないチームで戦ってきたというのが真実なんだ」
出身地であるスコットランド発祥のタータンチェックがあしらわれたハンチング帽がトレードマークとなっているスチュワートはそう語ると、次のように付け加えた。
「だからこそ、彼は今、深刻な問題を抱えているんだ。それは、もはやマシンがあれほど強くはないからだ」