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アストンマーティンのランス・ストロールがテニス転向の噂を否定「F1キャリアを終えるつもりはない」

2023年08月28日(月)18:04 pm

ランス・ストロール(アストンマーティン)が、F1を引退してプロテニス選手に転向するのではないかという噂を否定した。

■ストロールがプロテニスプレイヤーに転身?

アストンマーティンのオーナーであるカナダの大富豪ローレンス・ストロールを父に持つ24歳のストロールだが、今シーズンは新たなチームメートとして迎えた42歳のフェルナンド・アロンソのパフォーマンスについて行くことができていない。

こうした中、F1が夏休みに入っている間に、ストロールがF1で戦うことを諦め、プロテニスプレイヤーに転向する可能性があるという驚きの噂が流れていた。

そして、ストロールが先週末にF1第14戦オランダGPが開催されたザントフォールト・サーキットで24日(木)に予定されていたドライバー記者会見を欠席したことから、それは、その噂について質問されることを避けるためだったのではないかとの噂すらささやかれるようになっていた。

■この噂は意味不明だとストロール

だが、オランダGPを終えたストロールは、フィンランドの『Iltalehti(イルタレティ)』紙に次のように語った。

「ああ、そのことは耳にしたよ」

「僕は首を横に振ることしかできなかったよ。意味がわからないよ」

ストロールは、この噂はイギリスの放送局『Sky』のコメンテーターを務めるデビッド・クロフトが流したものだと考えているようだ。

「いいかい、僕は彼がどうしてそんなことを考えついたのかわからないんだ。彼は酔っぱらっていたんじゃないかな」

ここまでにF1で135戦を戦い、ポールポジション1回、表彰台3回の実績を持つストロールはそう語ると、次のように付け加えた。

「だけど、僕は来年もいるよ。僕にはキャリアを終えるつもりはないんだ」

■アロンソとの差を縮められなければF1キャリアに暗雲?

とは言うものの、ストロールにとっての緊急的課題はいかにアロンソとのパフォーマンス差を縮めていくかということだろう。

今年のアストンマーティンF1マシンは、ここ数戦は少し後退気味だったものの、現時点での最強F1チームであるレッドブルに次いで戦闘力が高いと言われている。

実際のところ、ドライバーズランキングでは今季アルピーヌから移籍してきた2005年と2006年のF1チャンピオンであるアロンソがレッドブルのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレス次ぐ3番手に位置しており、先週末のオランダGPでもアロンソが4レースぶりに2位表彰台に上っている。

一方、ストロールは第3戦オーストラリアGPの4位が今季のベストリザルトで、ドライバーズランキングもアロンソにすでに121ポイント差をつけられて9番手にとどまっている。そして先週末のオランダGPも11位に終わってポイントに手が届かなかった。

2017年にウィリアムズでF1デビューしたストロールだが、チームメートがフェリペ・マッサからロシア人ルーキードライバーのセルゲイ・シロトキンに代わった2018年を除けば、2019年から2020年まではセルジオ・ペレス(レーシングポイント/現レッドブル)、2021年から2022年はセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)と、ここまでチームメートを上回る成績を残したシーズンはない。

ベテランドライバー、チャンピオン経験ドライバーたちを相手に戦うのが非常に難しいことであるのは確かだが、すでに7年目のF1シーズンを迎えているストロールだけに、今後もこういう状況が続くようであれば、いかにチームオーナーの息子とは言え、シート喪失の可能性がまったくないとは言えないかもしれない。

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