フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が、2025年F1シーズン以降は単年契約を結ぶつもりであることを明らかにした。
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■今週末に42歳となるアロンソ
今週末には2023年F1第13戦ベルギーGP(30日決勝)が開催されるが、現役最年長F1ドライバーであるアロンソはその舞台となるスパ・フランコルシャン・サーキットで予選が開催される土曜日(29日)に42歳の誕生日を迎えることになる。
2005年と2006年のF1チャンピオンであるアロンソは、現在アストンマーティンとの間に2024年までの契約を結んでおり、少なくとも43歳になるまでは現役を続けることが決まっている。
■目標は3度目のF1タイトル獲得だが・・・・・・
そのアロンソにとって、唯一の目標は通算3度目のドライバーズタイトルを獲得することだという。
「もちろんだよ。そうでなければ、レースなんかしていないよ」
母国スペインの『AS』紙にそう語ったアロンソは、次のように続けた。
「F1シーズンには多くの犠牲が伴うんだ。旅も多いし、準備もたくさんある。そして、それはすべてF1チャンピオンになるという目標のためだよ」
「それに、経験とともに、F1では個人的な野心や達成欲とは別のものも必要であることがわかってくる。例えば、適切な時期に適切な場所にいるといったことがね」
「僕はいい時期にいい場所にいるよ。だけど、それにこだわっているわけでもないんだ。まずは、1勝するところから始めて行ければいいね。そして、3度目のタイトルを獲れるかどうかは、僕の手の届かないところにあるものにかかってくると思う」
■2025年がアロンソのキャリアにとって意味ある年に?
現時点ではアロンソが2025年もアストンマーティンと契約を更新するのか、あるいはほかのチームへの移籍を考えるのか、それともF1を引退することになるのかは、現時点ではわからない。
だが、F1は2026年から新たなエンジンレギュレーションを導入することになっており、それに伴ってほかの技術レギュレーションも大きく変わることになる。つまり、2025年は現行の技術レギュレーションのもとで行われる最後のシーズンということになり、アロンソにとっても今後のキャリアを考える上ではひとつの区切りとなる年になりそうだ。
すでにそのことについて考え始めているかと質問されたアロンソは、次のように答えている。
「来年には、もう少し興味を持ち始めるだろうね」
「現時点では、もちろんそれについて考えたし、チームとも話し合ったよ。だけど、僕たちはそれを2024年の夏まで延期したんだ」
「もしも今が来年の夏だったら、2025年がどうなるかについて興味があると言うだろうね。アストンマーティンには新しい風洞ができる予定だし、興味をそそられることもたくさん見え始めてきている。そして、僕は元気だし、エネルギッシュだよ」
「移動もトレーニングも苦にならないし、僕はそれを楽しみにしている。だけど、旅やレースで少しいっぱいいっぱいになる瞬間もあるし、僕のキャリアの中でもそういうことがあったんだ」
マクラーレンで戦った2018年シーズンを最後にいったんF1を離れ、2年間のブランクを経て2021年にアルピーヌでF1復帰し、今年からセバスチャン・ベッテルの後任としてアストンマーティンで戦っているアロンソはそう語ると、次のように付け加えた。
「もしも長期契約にサインしたなら、それがまだ重くのしかかるだろう。僕は楽しむ方がいいし、もし楽しめるのなら、毎年更新するだろうね」。