NEXT...F1開催スケジュール

【F1ハンガリーGPレポート】フェルスタッペンは今季9勝目、レッドブルは12連勝の大記録!PP104回のハミルトンは104勝目ならず、リカルドは挽回して13位、角田裕毅15位

2023年07月23日(日)23:59 pm

F1第12戦ハンガリーGP(ハンガロリンク)の決勝レースが快晴の中で行われ、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がターン1でトップに立つとそのままリードを広げて、圧倒的な速さと強さで7連勝、今季9勝目を挙げた。

●【2023F1第12戦ハンガリーGP】決勝レースの結果、周回数、ピット回数、ファステストラップ

レッドブルは開幕戦から負け知らずの11連勝、昨年の最終戦から12連勝を飾り、1988年にアイルトン・セナとアラン・プロストが圧倒的な強さを見せたマクラーレン・ホンダを超える偉大な大記録を達成した。

■F1ハンガリーGP決勝レースレポート

1周目
スタート直後のターン1を制したのはイン側からスタートを決めたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)。

ポールポジションでアウト側のルイス・ハミルトン(メルセデス)とフェルスタッペンが競っている間に、さらにイン側からオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が飛び込んで2番手へ。

ランド・ノリス(マクラーレン)もハミルトンを交わして3番手へ。

ターン1の後方では、ダニエル・リカルド(アルファタウリ)がエステバン・オコン(アルピーヌ)に軽く追突し、オコンがピエール・ガスリー(アルピーヌ)に乗り上げて同士討ちになってしまった。

2周目
ピットに戻ってきたガスリーがリタイア。右リア周りを損傷していた。

3周目
オコンもピットに戻ってリタイアした。これでアルピーヌF1は早々にレースを終えてしまった。最悪の結末だ。

5周目
フェルスタッペンは2番手ピアストリを2秒近くリードして逃げている。

サインツはDRSでチームメイトに近づく。フェラーリはチームメイトバトルに介入するか?

6周目
ハードタイヤスタートで8番手のペレスは、戦略の展開次第ではここでかなりポジションをキープする可能性がありそうだ。アロンソの背後にピッタリとついているが、アロンソはブロックしている。

7周目
「右フロントブレーキが熱くなっています。何ができるか教えてくれ」とメルセデスはハミルトンに伝えた。

ハミルトンは少しノリスから離れて走ろうとしている。

ジョウ・グァンユ(アルファロメオ)に5秒ペナルティが出された。スチュワードはスタート直後のターン1の事故の原因はジョウだったと判断したようだ。

8周目
アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)が早めにピットインしてミディアムタイヤからハードタイヤに交換。興味深い戦略だ。タイヤの摩耗が激しいのか、渋滞を避けるためだったのか。

10周目
ランス・ストロール(アストンマーティン)、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、角田裕毅(アルファタウリ)などがピットイン。角田裕毅はフロントタイヤの交換に手間取り7秒も時間がかかってしまった。

16周目
カルロス・サインツ(フェラーリ)がソフトからハードに交換。他の上位勢がどう動くのか?

17周目
ハミルトンがピットインしてハードタイヤに交換した。

18周目
シャルル・ルクレール(フェラーリ)がピットイン。しかし左リヤタイヤのガンが動かず、9秒も時間がかかってしまった。

19周目
2番手のピアストリがピットイン。ハードタイヤに交換。コースに復帰すると1周前にピットインしていたランド・ノリス(マクラーレン)にアンダーカットされてしまった。

20周目
上位は、フェルスタッペン、ペレス、アロンソ、ノリス、ピアストリ、ラッセル、ハミルトン、サインツ、ストロール、ルクレールまでがトップ10だ。

ハミルトンはなぜマクラーレン勢が前にいるんだと疑問を呈した。

21周目
アロンソがハードタイヤに交換。

22周目
ターン1の出口でアロンソがボッタスをオーバーテイク!

「どうして欲しいんだ?」と問いかけるピアストリにマクラーレンは「目標タイムだ」と応える。チームメイトバトルではなく、タイヤをマネジメントさせろということだ。

23周目
フェルスタッペンが2番手ペレスに22秒以上の大量リードで逃げる。

24周目
フェルスタッペンがハードタイヤに交換。トップのままコースに復帰した。

25周目
ハミルトンがラッセルと順位を入れ替えて4番手へ。2台は異なる戦略だ。

ラッセルはまだピットインしていない唯一のドライバーだ。

27周目
ペレスはターン1でサインツを抜いて6番手に浮上。レッドブルはレースでの調子がかなり良さそうだ。ペレスは現在ミディアムを履いているので、レース後半で苦しまないようタイヤマネジメントをする必要がある。

そのペレスは、まだタイヤ交換をしていないラッセルを抜いて5番手へ。

29周目
ここでようやくラッセルがピットインしてミディアムを履いた。ヒュルケンベルグのすぐ後ろの14番手でコースに復帰した。

30周目
マクラーレン勢は2番手3番手をキープしている。

5番手ペレスはハミルトンに詰め寄る。

31周目
リカルドが再びピットインしたが、計画ではないかもしれない。リカルドはそれほどハードタイヤを長く履いていなかった。

おそらくチームはリカルドをよりクリーンで渋滞のないところで走らせようとしたのかもしれない。

32周目
「このコンパウンドはどう?」レッドブルはフェルスタッペンに尋ねると、余裕の返答が返ってきた。

34周目
フェルスタッペンはバックマーカーに近づいているが、それは元チームメイトのリカルドだ。

リカルドはオープニングラップの接触でレースが台無しになり、それからずっと苦戦している。

36周目
ペレスは「表彰台を狙える」と伝えられた。

38周目
4番手ハミルトンはピアストリに近づいているが、十分な速さはない。

5番手ペレスは1、2周でDRSを使えるが、ハミルトンは守れるのか?

リカルドが少し前に2回目のストップを行ったのは、より良いコンパウンドで、よりクリーンエアで走らせるための純粋な戦略だった。

39周目
「プランAとプランC、どう思う?」とマクラーレンがノリスに投げかけると、ノリスは他のドライバー次第だと応えた。

40周目
ペレスがターン1でハミルトンに近づくが、ハミルトンを抜くまではいかなかった。

41周目
再びペレスが狙うが、十分ではなかった。

42周目
ターン1でハミルトンはまたペレスを抑えた。

43周目
ペレスがピットイン!アンダーカットでハミルトンを抜こうという作戦だ。

47周目
ルクレールがピットレーンスピード違反で5秒ペナルティが出された。

48周目
ペレスがターン1でピアストリをオーバーテイク!しかしピアストリも粘る!

ターン2でペレスのアウト側に並ぼうとしたピアストリが土煙を上げて走行。これが押し出したのではと記録されたが、お咎めなしとなった。

ピアストリにブラックアンドホワイトが出された。これ以上トラックリミット違反をするとペナルティが出される。

49周目
ペレスが、レッドブルのワンツーを達成するには、約9秒前のノリスを交わす必要がある。

50周目
ハミルトンは中古のミディアムタイヤに交換して5番手でコース復帰。ポールシッターとしては悔しいポジションだ。

52周目
フェルスタッペンがピットイン。ミディアムタイヤを履いて、トップでコースに戻った。レッドブルの12連勝が見えてきた。

54周目
フェルスタッペンがファステストラップを更新し、追加の1ポイントを狙っている。

55周目
ペレスはノリスを捕らえてワンツーを達成できるのか?約6.7秒差だ。

56周目
ペレスが近づいていると言われたノリスは「わかってる、プッシュしてるよ」と伝える。

57周目
ハミルトンがターン1でイン側に飛び込み、ピアストリをオーバーテイクして4番手に浮上した。

ハミルトンの前にいるペレスとは10秒差だ。

58周目
2番手を守りたいノリスは、ペレスに対してまだ6秒近くの差がある。ペレスは1周あたり0.5秒速いため、このままキープすれば逃げ切れるだろう。

59周目
ラッセルがサインツに近づいている。両車はポイント圏内にいるが、ラッセルが18番手からスタートしていることを考えると素晴らしい追い上げだ。一方、フェラーリにとって苦しいレースになっている。

60周目
ノリスは、ペレスから逃げながらも多くのバックマーカーが前に立ちはだかる。「ブルーフラッグが見えたら、邪魔ないでよ」と訴えながら逃げる。

61周目
トップのフェルスタッペンは余裕の走りだ。

63周目
ノリスとペレスはバックマーカーの真っ只中にいるが、両者の差は約3.2秒にとどまっている。

65周目
ノリスとペレスの差は3.6秒に広がった。周回が足りないかもしれない。

67周目
ペレスが追撃を諦めたようだ。それでも9番手からの追い上げで表彰台なら素晴らしい結果だ。

ハミルトンは4位を確実なものにしている。

68周目
フェルスタッペンは7連勝、レッドブルは12連勝に近づいている。

69周目
ローガン・サージェント(ウィリアムズ)がシケインでスピンしてイエローフラッグが出されたが、レースに復帰した。その脇を角田裕毅が接触を避けて抜いていった。

70周目
サージェントがフロントタイヤから煙を出しながらピットインしリタイアした。

ペレスとハミルトンの差は1.6秒だ。DRSの範囲外で守り切れそうだ。

■チェッカーフラッグ
フェルスタッペンが7連勝!レッドブルは昨年から12連勝の大記録達成!

その後ろではノリスが34秒近く遅れてフィニッシュし、ペレスはポールシッターのハミルトンを抑えて3位表彰台を獲得した。

4位のハミルトンは、スタートでフェルスタッペン、ピアストリ、ノリスに抜かれてしまい、104回目のポールポジションから104回目の優勝という望みは絶たれた。

ピアストリは5位で好調を維持した。

ルクレールは6位でフィニッシュしたが、5秒ペナルティが加算されラッセルの後ろ7位に降格した。

ラッセルは18番グリッドから6位まで追い上げた。

フェラーリ勢は、ルクレールが7位、サインツが8位でフィニッシュした。

アロンソは9位、チームメイトのストロールが10位で、アストンマーティンF1はダブルポイントを持ち帰った。

アルファタウリF1は、オープニングラップの混乱で順位を落としたリカルドが挽回して13位、角田裕毅は15位だった。

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック