2週間前に行われた2023年F1第11戦イギリスGP後にアルファタウリを解雇されたことが明らかとなったオランダ出身ドライバーのニック・デ・フリースだが、その後本人がレッドブルを強く批判したと報じられていたものの、それらはねつ造されたものだった可能性が出てきた。
■レッドブル批判コメントが報じられていたデ・フリース
アルファタウリは11日(火)に、今週末に開催されるF1第12戦ハンガリーGP(23日決勝)からデ・フリースに代えてダニエル・リカルドを起用すると発表。
その後今週になって、オーストリアの『Kronen Zeitung(クローネン・ツァイトゥング)』、『Kurier(クリヤー)』、『Laola1(ラオラアインス)』、ドイツの『Kolner Express(ケルナー・エクスプレス)』や『sport.de』等を含むドイツ語メディアが、デ・フリースがイタリアのメディアに語ったと思われるコメントを掲載した。
それらによれば、オランダ出身の28歳のデ・フリースは「2025年にレッドブルのセカンドシートを約束されていた」と主張するとともに、「ルイス・ハミルトンから8度目のタイトルを奪った」レッドブルが自分を追い出す決断を下したことは「驚くべきことではない」と語ったとされている。
■デ・フリースはそんなコメントはしていないとマネジャー
しかし、デ・フリースのマネジメントを担当するギヨーム・ル・ゴフがこのほど『f1-insider.com』に次のように主張した。
「ニックは、レッドブルからあのニュースが伝えられてから、イタリアのメディアを含め、絶対に誰とも話をしていない」
「あのニュースはフェイクであり、名誉を毀損するものだ」
「どうやら誰かが自分自身を目立たせたかったようだ。我々はこれに対して法的措置を取る権利を留保している」
そう語ったル・ゴフは、次のように付け加えている。
「今週中にはニックから正式な声明が出るだろう。だが、我々にはそれまでに整理しておかなければならないことがいくつかある」