レッドブルF1とアルファタウリF1は、次戦F1ハンガリーGPからニック・デ・フリース(アルファタウリ)に代えてダニエル・リカルドを起用すると発表した。
リカルドは7月11日(火)、イギリスGPが終わったばかりのシルバーストーンでレッドブルF1の現行マシンRB19でピレリタイヤテストをし、印象的な走りを見せたことで角田裕毅(アルファタウリ)のチームメイトとしてアルファタウリからF1に復帰することが決まった。
レッドブルF1のサードドライバーを務める34歳のリカルドは「レッドブル・ファミリーの一員としてコースに戻れることに興奮しているよ!」とコメントを発表した。
■デ・フリース、10戦でシート喪失
デ・フリースは昨年、ウィリアムズF1から1度のチャンスを活かして印象的な9位入賞を果たし、今季からアルファタウリF1で念願のフルタイムF1ドライバーとして参戦していたが、レッドブルF1首脳陣が期待したほどの急速な進歩と結果、ポイントを獲得することはできず、わずか11戦(実質10戦)でシートを失うことになった。
■リカルド、もう一度“シューイ”を披露できるか?
オーストラリア出身のリカルドは、2012年から13年の2シーズンをトロロッソ(現アルファタウリF1)で過ごし、2014年にレッドブルF1へ昇格して7勝を挙げるなど活躍した。
その後、2019年から2シーズンをルノー、2021年から2シーズンはマクラーレンで過ごした。
リカルドは当初、優勝を狙える上位チームでの復帰以外は興味を示していなかったが、最近のインタビューで、F1フルタイムドライバーへの復帰を望むことを公言していた。
「今、僕は来年グリッドに戻りたいんだ。やり残したことがあるのは間違いない。僕は常に輪の中にいるし、準備も怠らないよ」
リカルドは、2014年にF1で2勝目を飾った思い出のハンガリーGPでグリッドに復帰することになる。
現状のアルファタウリF1では難しいかもしれないが、いつかまた表彰台で“シューイ”を披露するダニエル・リカルドの笑顔が見られるかもしれない。