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「全レース制覇もありえる」とレッドブルF1首脳 「フェルスタッペンはセナ・シューマッハ級」も“全勝はない”とクルサード

2023年07月04日(火)17:16 pm

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスを擁するレッドブル・レーシングが2023年F1シーズンの全レースで勝利する可能性を否定しなかった。

●【2023F1第11戦イギリスGP】開催スケジュール・全セッション結果

先週末にレッドブルリンクで開催された2023年F1第10戦オーストリアGPでは、ランキング首位のマックス・フェルスタッペンがスプリントレースを含む全てのセッションで圧倒的な強さを見せ、第5戦マイアミGPから連続5レースでの勝利を達成している。

■このままレッドブルが全レースを制覇?

レッドブルは、ペレスが第2戦サウジアラビアGPと第4戦アゼルバイジャンGPで2勝、それ以外の7レースは全てフェルスタッペンが制しており、ここまでに行われた9レース全てで勝利を飾ったことになる。

とりわけ、2021年と2022年のF1王者であるフェルスタッペンが現時点ではライバルたちを寄せ付けない強さを見せていることもあり、F1関係者の中には、今季はこのまま全レースでレッドブルが勝利を収める可能性が高いと考えている者も少なくないようだ。

■ライバルチームも巻き返してくるだろうとクルサード

とはいえ、今季はまだ13レースが残っており、レッドブルがそのレース全てで優勝すると予想するのは難しいと考えている者もいる。

「マックスは並外れたドライバーだ。誰かが彼の手柄を横取りすればすごいことだよ」

「彼はルイス・ハミルトン(メルセデス)、ミハエル・シューマッハ、アイルトン・セナに並ぶ存在だ」

ベルギーのテレビ局『RTBF』にそう語った元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、今後はライバルチームたちもパフォーマンスを上げてくるだろうと次のように続けた。

「しかし、フェラーリは競争力を上げてきたようだし、マクラーレンもアップグレードでうまくやれるようになってきた」

「オーストリアは勇気づけられる週末だった。特に予選は非常に接戦だったからね」

「私には、マックスが今年全てのグランプリで勝つとは思えないよ」

■不可能に近いが、ありえなくはないとマルコ

80歳のマルコも、基本的にはそのクルサードの見方に同意しているようだが、その可能性を完全に否定してはいない。

「もしも我々が全戦優勝することを期待されているのなら、それは現実的には不可能だよ」

そう語ったマルコは、次のように付け加えている。

「しかし、もしこういう状況が続いていけば、私はその可能性を除外するつもりはないよ」

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