FIA(国際自動車連盟)はF1オーストリアGPの最終結果を発表し、8名のドライバーにペナルティが科せられた。その結果、カルロス・サインツ(フェラーリ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)が降格となり、ランド・ノリス(マクラーレン)が4位に浮上した。
●【最終結果:2023F1第10戦オーストリアGP】8名に追加ペナルティ・・・決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
■アストンマーティンF1の抗議が認められる
アストンマーティンF1は、レースの直後、暫定順位に対して抗議を申し立てた。
その後、スチュワードはアストンマーティンからの抗議を支持し、コースリミットを超えたことによる追加ペナルティを最終順位に適用すると発表した。
最終結果では、サインツ、ハミルトン、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、ローガン・サージェント(ウィリアムズ)、ニック・デ・フリース(アルファタウリ)、角田裕毅(アルファタウリ)の8人にペナルティが科せられた。
■複数人が順位変動
それによって、サインツが4位から6位に降格、ノリスが4位、アロンソが5位に浮上した。
また、ハミルトンは7位から8位に降格、チームメイトのジョージ・ラッセルが7位に上がった。
ガスリーは10位に降格、ランス・ストロールは9位に上がった。
オコンは12位から14位に降格、アルボンとサージェントはそれぞれ11位と13位をキープした。
アルファタウリのデ・フリースは15位から17位に後退、チームメイトの角田裕毅は18位から19位に後退した。
■スチュワードが多すぎるトラックリミットの改善を強く求む
スチュワードによると、ペナルティは以下のように適用された。
・トラックリミット違反4回で5秒、5回で10秒のタイムペナルティを科す。
・その後、違反件数が多すぎたため「リセット」が認められた。違反が再カウントされる。さらに4回の違反があった場合、5秒タイムペナルティが適用され、5回の違反があった場合は10秒のタイムペナルティが適用される。
さらにスチュワードは、レッドブル・リンクのトラックリミットについて解決策を見つけることを“非常に強く推奨する”と付け加えた。
■ペナルティ一覧
レース後に科せられたペナルティは以下の通り。
サインツ:10秒タイムペナルティ
ハミルトン:10秒タイムペナルティ
ガスリー:10秒タイムペナルティ
アルボン:10秒タイムペナルティ
オコン:5秒タイムペナルティ
オコン:10秒タイムペナルティ
オコン:5秒タイムペナルティ
オコン:10秒のタイムペナルティ(オコンは合計30秒)
サージェント:10秒タイムペナルティ
デ・フリース:10秒タイムペナルティ
デ・フリース:5秒タイムペナルティ(デ・フリースは合計15秒)
角田裕毅:5秒タイムペナルティ
■オーストリアGPの最終結果
オーストリアGPの最終結果は以下の通りとなる。
1 M.フェルスタッペン(レッドブル)
2 C.ルクレール(フェラーリ)
3 S.ペレス(レッドブル)
4 L.ノリス(マクラーレン)※↑5位から浮上
5 F.アロンソ(アストンマーティン)※↑6位から浮上
6 C.サインツ(フェラーリ)※↓4位から降格
7 G.ラッセル(メルセデス)※↑8位から浮上
8 L.ハミルトン(メルセデス)※↓7位から降格
9 L.ストロール(アストンマーティン)※↑10位から浮上
10 P.ガスリー(アルピーヌ)※↓9位から降格
11 A.アルボン(ウィリアムズ)※変動なし
12 G.ジョウ(アルファロメオ)
13 L.サージェント(ウィリアムズ)※変動なし
14 E.オコン(アルピーヌ)※↓12位から降格
15 V.ボッタス(アルファロメオ)※↑16位から浮上
16 O.ピアストリ(マクラーレン)※↑17位から浮上
17 N.デ・フリース(アルファタウリ)※↓15位から降格
18 K.マグヌッセン(ハース)※↑19位から浮上
19 角田裕毅(アルファタウリ)※↓18位から降格
DNF N.ヒュルケンベルグ(ハース)