日曜日のアゼルバイジャンGPは「スリラーではなかった」。セルジオ・ペレスがレッドブルの1-2フィニッシュを飾った後、メルセデスのボスであるトト・ヴォルフはそう語った。
グランプリドライバー協会のディレクターであるジョージ・ラッセル(メルセデス)は、DRSゾーンを短くしたFIAを非難した際、バクーでのオーバーテイクが困難になる可能性があると指摘していた。
メルセデスのボス、トト・ヴォルフは日曜日のバクーのレース後『ORF』にこう語った。
「オーバーテイクは例年良いことだが、我々はおそらくDRSゾーンを短くしすぎたのだろう。我々は来年のために今学んだんだ」
■ペレス、フェルスタッペンがF1新世代マシンの問題を指摘
しかし、ドライバーたちはDRSだけが唯一の問題であることを否定している。
レッドブルのペレスは「今年のクルマはダウンフォースが大きいから後ろのクルマはついていくのに少し苦労しているんだ」と語った。
フェルスタッペンも問題点をこう指摘する。
「最近のクルマは重量があるから、低速域での追従が難しくなっていると思う」
「その重さでほんの一瞬でも滑ると、すぐに大きなスライドになり、タイヤに負担がかかるからタイヤがオーバーヒートしてしまうんだ」
「2015年や16年はクルマが今よりずっと柔らかかったので、いくつかの異なるラインを取ったり、縁石を走らせたりすることができたのを覚えているよ。でも、今はクルマがそれを許さないから、本当に、本当に難しいんだ」。
■新世代マシンの改良を止めろ!?
ロシアのF1コメンテーターであるアレクセイ・ポポフも、2022年と2023年の「新世代」マシンが特定のサーキットでのレースを難しくしていることに同意している。
「しかし、問題は、これらのマシンがより多くのレースを行うために設計されていることだ」
「私の見解では、チームがさらに改良するのを止めることが急務だ。改良するたびに、防ごうとした空気がどんどん出てきてしまう」
「そして、その結果、レースは少なくなってしまった」。