フェルナンド・アロンソが、アストンマーティンで目指す唯一の目標は3度目のF1ドライバーズタイトル獲得だと主張した。
■開幕戦で通算98回目の表彰台に
2005年と2006年にルノーでF1チャンピオンとなったスペイン出身ドライバーのアロンソは、その後マクラーレン・メルセデス、ルノー、フェラーリ、マクラーレン・ホンダと渡り歩いたものの3度目のタイトルには手が届かず、2018年シーズンを最後に2年間F1を離れていた。
2021年にアルピーヌ(前ルノー)で3年ぶりにF1復帰を果たしたアロンソは、引退したセバスチャン・ベッテルの後任として今年はアストンマーティンに籍を移している。
そのアロンソは、開幕戦F1バーレーンGPでレッドブルのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスに次ぐ3位でフィニッシュ。通算99回目となる表彰台を獲得している。
■唯一の目標は3度目のF1ドライバーズタイトル獲得
昨年コンストラクターズランキング7位だったアストンマーティンが今年は大きくパフォーマンスを向上させたことを証明してみせたアロンソだが、巷では、今後アロンソは通算100回目の表彰台獲得を目標にするだろうとか、最近ソーシャルメディアで拡散された“ミッション33”が示すように、キャリア通算33勝目を目指すことになるだろうなどと言われている。
だが、こうした声があることについてフランスのテレビ局『Canal Plus(カナル・プリュ)』から質問されたアロンソは次のように答えている。
「100回目の表彰台? 33回目の勝利? 僕はF1チャンピオンを目指していくよ」
■アロンソがタイトルをとる可能性はあるとノリス
マクラーレンのランド・ノリスはその可能性があると考えているようだ。
23歳のイギリス人ドライバーであるノリスは、今週末の第2戦サウジアラビアGP(19日決勝)に向けて行われたゲームのライブストリームにおいて「彼(アロンソ)は今年チャンピオンになれるかもしれない」と語っている。
実際のところ、開幕戦でのアストンマーティン2023年型F1マシンのパフォーマンスを見れば、タイトルはともかく、アロンソが再び表彰台に上ったり、あるいは優勝したりする可能性も十分にありそうだ。
■アストンマーティンが常にトップ3入りするのは難しいとの声も
だが、メルセデスの前戦略責任者であり、今年からウィリアムズのチーム代表を務めているジェームズ・ヴォウルスは、『motorsport-total.com』に次のように語っている。
「あのマシンのリア部分はすべてメルセデス製なんだ」
「だから、彼らがうまくやったのは空力的開発だよ」
今年はレッドブルの空力パッケージに非常によく似たソリューションを導入しているアストンマーティンF1マシンについてそう語ったヴォウルスは、次のように付け加えている。
「しかし、私にはアストンマーティンが常にトップ3チームに入ることを想像するのはまだ難しいね」