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3年目の角田裕毅に重責!「レッドブルの基準に達していない」アルファタウリに“年間7位以上”求む・・・移転を含め「様々な選択肢」を検討と明かす

2023年03月15日(水)17:24 pm

レッドブル首脳のヘルムート・マルコが、2023年F1シーズンを通じて、アルファタウリの将来に関する明確なプロセスを踏んでいくと語った。

レッドブル・レーシングとアルファタウリはいずれも世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブル社が所有するF1チームだ。

■チーム売却も噂されたアルファタウリ

しかし、レッドブル・レーシングがチャンピオンチームとしてライバルチームの追随を許さぬパフォーマンスを見せている一方で、アルファタウリの方は精彩に欠け、2022年は全10チーム中9位でシーズンを終えている。

こうした中、レッドブルがアルファタウリを売却するのではないかとの噂がささやかれ、その買収候補が現在F1への新規参入を目指しているアメリカのアンドレッティ・キャデラックではないかとの噂もささやかれていた。

しかし、アルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストは、今月1日(水)に声明を発表し、チームが売却されることはないと否定している。

とはいえ、レッドブルもアルファタウリの成績や、それに伴う財政問題に頭を悩ませているのは間違いないようだ。

■“赤字”が大きすぎる現在のアルファタウリ

レッドブル・レーシングとアルファタウリのドライバープログラム責任者としても知られるヘルムート・マルコは、イタリアのファエンツァに本部を構えるアルファタウリの業績が芳しくないことを認め、『formel1.de』に次のように語っている。

「競技上のパフォーマンスと財務的パフォーマンスのいずれもが、レッドブルの基準レベルには達していないよ」

「つまり、アルファタウリへの財政投資が収入に比べて大きすぎるのも確かだよ」

マルコは、アルファタウリ売却の噂に関しても「当然、その可能性について議論したよ」と認めつつ、将来的にレッドブル・レーシングで戦える若手ドライバーを育成することがアルファタウリに課せられた役割であることに言及しながら、次のように付け加えた。

「しかし、アルファタウリが我々のもとに留まることは常に明確だったんだ。若い人たちと一緒に仕事をするという我々の仕事における重要な役割を担っているからね」

■イギリス移転も選択肢のひとつに?

アルファタウリの将来について、噂されている可能性のひとつは、チームをイタリアからイギリスに移転させるというものだ。イギリスには、レッドブル・レーシング、レッドブル・テクノロジー、レッドブル・パワートレインズといったレッドブルの関連会社があり、アルファタウリがイギリスに移転すればそれらとの相乗効果をより高めることが可能となるだろう。

「もちろん、イギリスも含め、さまざまな選択肢を検討しているよ」

マルコはそう語ると、次のように続けた。

「アルファタウリには、すでにイギリスに100人の従業員がいるんだ」

「イタリアとイギリスに分かれているのは、イギリスで従業員を見つける方がずっと簡単だからだ。だが、チーム全体がすぐにそこに移るという考えは、早まった判断だろうね」

「我々はそれについてフランツ・トストと話し合ったんだ。今シーズンを通じて明確なプロセスを踏んでいくことで彼と合意したよ」

■7位以上が求められる2023年のアルファタウリ

ともあれ、今後アルファタウリがどういうプロセスを踏んでいくのかに関しては、角田裕毅とニック・デ・フリースがシーズンを通じてどういうパフォーマンスを見せるかによって違ってくるかもしれない。

マルコは、アルファタウリには2023年シーズンにおける明確なパフォーマンス目標が設定されており、それを判断する基準となるのはコンストラクターズランキングの順位だと次のように付け加えている。

「5位が目標だ。しかし、6位や7位のレベルであってもいいだろう」

裏を返せば、もしもアルファタウリが2023年シーズンをコンストラクターズランキング8位以下で終えた場合には、チームの売却あるいは移転などを含む、大きな変化が起こる可能性もありそうだ。

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