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【レッドブル】2023年F1シーズンはペレスが完全にフェルスタッペンのサポート役に?アルボンとペレスが認める違いとは?

2023年03月01日(水)18:22 pm

2023年のレッドブルは、2021年と2022年のF1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンがナンバー1ドライバーであり、チームメートのセルジオ・ペレスはそのサポート役を務めるナンバー2ドライバーだという形がより明確になってくるかもしれない。

レッドブルがフェルスタッペン中心のチームであることは誰の目にも明らかであり、マシンの開発に関してもフェルスタッペン好みに合わせて行われているのは間違いない。

■レッドブルのマシンチューニングは“独特”だとアレクサンダー・アルボン

2019年シーズン後半から2020年シーズンにかけてフェルスタッペンのチームメートを務めたイギリス生まれのタイ人ドライバーであるアレクサンダー・アルボン(現ウィリアムズ)も、レッドブルがフェルスタッペンのために“独特の方法”でマシンをチューニングしているのは確かだと『The Players' Tribune(プレイヤーズ・トリビューン)』に次のように語っている。

「コール・オブ・デューティ(Call of Duty、戦争をテーマとしたシューティングゲーム)とか、そういうゲームをやるときに、感度を一番高くしてごらんよ。あのマシンを運転するのはそんな感じなんだ」

■フェルスタッペンはリアが不安定なマシンにも対応できるとペレス

レッドブル移籍後3年目のF1シーズンを迎えるメキシコ出身ドライバーのペレスも、先週バーレーンで行われた公式プレシーズンテストにおいて次のように語った。

「マックスは安定度が低いリアエンドに僕よりもうまく対応できるんだ」

「僕たちはどちらも優れたフロントエンドを望んでいる。問題は、リアエンドがどれほど安定しているかなんだ。そして、間違いなくマックスは僕よりもうまく滑りやすいリアに対応できているよ」

しかし、2022年シーズン序盤はペレスがレッドブルF1マシンのハンドリングに非常に満足していたのは事実だ。

■フェルスタッペンとペレスのマシンの好みが違うのは確かだとレッドブル首脳

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、そのことに言及しながら、ドイツの『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』に次のように語った。

「昨年の序盤はチェコが非常にうまくやれるマシンがあったんだ」

「そして、開発が進むにつれて、マックスはどんどん満足していった。その違いは、マックスはしっかり食いつくフロントエンドが大好きだということだよ。チェコはもっと制御しやすいマシンを望んでいるんだ」

「しかし、我々はその解決策を見つけたようだ」

■確執も噂されるフェルスタッペンとペレス

マルコの言う“解決策”が、マシン開発やセッティングの妥協点を見いだしたという意味なのか、あるいは、どちらか一方がその違いを受け入れることで納得したのか、それはわからない。

だが、2022年シーズン終盤には、チームオーダーの問題などをめぐってフェルスタッペンとペレスの関係が悪化したとも伝えられていた。2023年もドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルの防衛を目指すレッドブルにとって、これは放っておくわけにはいかない問題であることは間違いないだろう。

レッドブルは昨年限りでマクラーレンのシートを失ったダニエル・リカルドを2023年にサードドライバーとして復帰させているが、これはペレスとリカルドを交代させるか、もしくは、少なくともそれによってペレスにプレッシャーをかけるためではないかとの噂さえささやかれていた。

いずれにしても、レッドブルがフェルスタッペン中心のチームであることは今後も変わることはなく、ペレスがもしレッドブルで走り続けたければ、フェルスタッペンをサポートするセカンドドライバーの役割を受け入れるしかないだろう。

■ペレスはサポート役に徹するしかないとエディ・ジョーダン

かつて自らのチームを率いてF1を戦っていたエディ・ジョーダンは、イギリスを拠点とするスポーツ専門オンラインブックメーカーである『OLBG』に次のように語っている。

「チェコ(ペレスの愛称)がダニエル・リカルドと交代する可能性はないよ」

「レッドブルにはすでに完璧なシナリオがあるんだ。ミハエル・シューマッハとエディ・アーバインがそうだったようにね」

「もちろん、チェコも同じだよ」

■ペレスはチームが求めることをやるはずだとハッキネン

1998年と1999年のF1チャンピオンであるミカ・ハッキネンも、ペレスがレッドブルでF1タイトル獲得を狙うつもりなら、2023年には「悪者」になる必要があるだろうと指摘している。

しかし、フィンランド出身のハッキネンも、実際のところはペレスも今年はセカンドドライバーとしての役割をきちんと務めることになるだろうとオンラインブックメーカー『Unibet(ユニベット)』に次のように語っている。

「つまり、彼は求められたことをするということだ。彼はとても従順だし、チームが望むことは何でもするだろうね」。

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