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【フェラーリF1】早期に大きな変化を起こそうとするのは「傲慢」だと新チーム代表

2023年01月27日(金)19:57 pm

新たなチーム代表としてイタリアの名門F1チームであるフェラーリを率いることになったフレデリック・バスールは、就任してすぐに大きな変化をもたらそうとするのは「傲慢」なことだと考えている。

アルファロメオというチーム名でエントリーしているスイスのザウバーを昨年まで率いていたフランス出身の54歳のバスールは、今年初めてのテスト走行が行われたフィオラノ・サーキットにおいて、イタリアのジャーナリストたちに次のように語った。

■フェラーリにはチーム以外に「ナンバー1」は存在しない

「シャルル(ルクレール)とカルロス(サインツ)にははっきり言ったよ。彼らには同じマシンと同じサポートが与えられるとね」

「もし、シーズンのどこかの時点でどちらか一方を優先する必要が出てくれば、我々はそうするつもりだ。フェラーリ以外にナンバー1はないんだ」

バスールは、イタリアのジャーナリストたちに対して自分はまだイタリア語を「うまく話せない」ことを認めている。しかし、「チーム精神のために必要だ」と考えるバスールは、すでに3週間にわたってイタリア語のレッスンを受けてきたという。

2022年にマシンの信頼性問題や複数の戦略的ミスによってタイトル獲得を逃したことから前チーム代表のマッティア・ビノットを更迭したフェラーリが、ジャン・トッド以来のフランス人トップとなるバスールの手腕に期待しているのは間違いないだろう。

■チーム代表の課題は何が起こったのかを理解すること

だが、バスールは、どんな決定も急ぐつもりはないと次のように語っている。

「私は、過去に起きたことについて判断するような傲慢なことをしたいとは思わない。私にはまだわからないんだ」

「私の仕事の最も難しいところは、チーム内で何が起こったのかを理解することなんだ。明確な分析をし、行動を起こすためにね。信じて欲しいが、これは途方もない課題なんだよ」

そうしたバスールの姿勢を考えれば、すぐに技術部門において大鉈(なた)が振られることはなさそうだ。

■最高の条件のもとでみんなの力を引き出したい

「我々は、よりよい仕事をするために、何が起こったのかを理解しようと話し合っているところだよ。しかし、私の見解では、意味のない大きな変化よりも継続的な改善の方が大事なんだ」

そう語ったバスールは、次のように付け加えた。

「私はみんなを信じているんだ。そして、よりよい仕事をするために、最高の条件のもとで彼らの力を引き出したいと思っているよ」。

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