フェラーリは、しばしば印象的な競争力を発揮しながらも災難な“戦略的ミス”を犯してきた。そんなシーズンも終わりに近づいてきて、トップが変わることを検討する必要があるようだ。
■ラルフ・シューマッハ、フェラーリにはリーダーの交代が必要
元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、ブラジルでのサンパウロGPでの最も明白なミスは、予選でのシャルル・ルクレールのタイヤ選択だったと述べている。
「今年、彼らは素晴らしいパフォーマンスを発揮できる状況で、何度も何度もミスを犯している」と彼は『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』に語っている。
「他のドライバーはみんなスリックタイヤを履いていたんだ。フェラーリには変化が必要だ」と、兄のミハエルがフェラーリで5年連続ワールドチャンピオンに輝いたラルフは語っている。
「このままでは、フェラーリに疑問を感じる。フェラーリは今年も速いクルマを持っていたが、いつも必要最低限のことしかしていなかった」
「リーダーの交代が必要であり、そうでなければ困難な状況が続くと見ている。何かを変えなければならないんだ」
シューマッハがマッティア・ビノット代表のことを指しているのは明らかで、ここ数週間、イタリアではこのイタリア人リーダーが2023年に向けて更迭されるのではないか、といううわさが再燃している。
■マッティア・ビノット、批判も気にせず
実際、今季のフェラーリはレッドブルと早くからタイトル争いを繰り広げていたにもかかわらず、後発のメルセデスに遅れをとっているようだ。
ビノットは「メルセデスはとても強い」とインテルラゴスで『Sky Italia(スカイ イタリア)』に語っている。
「しかし、彼らがアメリカとメキシコの両方にアップデートをもたらす一方で、我々はすでに2023年型マシンの開発に集中していたので、驚くには値しないよ」
「来年は、世界選手権をめぐる二者択一の戦いではなくなると思う」
ラルフ・シューマッハによる批判のようなものについて、ビノットはこう締めくくった。
「多くのことが語られている。みんな、いつでも批判する用意があるんだよ」。