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【レッドブル】F1予算超過のペナルティーによって競争力を失うことはないとチーム首脳

2022年11月03日(木)19:19 pm

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、2021年にチーム予算上限を超えたことによるペナルティーを受けても、チームの今後の競争力に与える影響はそれほどないと示唆した。

■700万ドルの罰金と風洞時間10パーセント削減が科されたレッドブル

レッドブルは、1億4500万ドル(現在のレートで約215億円)と設定されていた年間チーム予算上限をオーバーしていたと認定されたものの、それは“軽微”なものだったと伝えられている。

そして、それに対して、FIA(F1統括団体の国際自動車連盟)がレッドブルに与えたペナルティーは700万ドル(約10億円)の罰金と2023年シーズン中の風洞時間の10パーセント削減だった。

■ペナルティーはレッドブルの予算削減の方が好ましかったとハースのボス

だが、ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、レッドブルにとってはその程度のペナルティーはあまり痛手ではないはずだと考えている。

「700万ドルは大金だ。だが、それが彼らを傷つけることはないだろう」

ドイツの放送局『n-tv』にそう語ったシュタイナーは、次のように付け加えた。

「もし、来年は予算上限がほかのすべてのチームより500万ドル(約7億4000万円)少なくなるとされていたら、私はただ数字を言っているだけだが、その場合にはマシンの開発に実害が出るだろう」

■風洞時間削減もあまり意味はない?

さらに、シュタイナーにとっては、風洞時間の10パーセント削減もそれがレッドブルにとって「本当に効果のある」ペナルティーになるとは思えないようだ。

「レッドブルには、それを補うだけの力がある。彼らは何かほかのことをすればいいだけだよ」

「彼らにとっては、どこか別のところで開発するチャンスもまだある。だから、開発はまったく止まらないよ。マシンの別のエリアに移動しただけさ」

そう述べたシュタイナーは、次のように付け加えた。

「代わりに重量に取り組むこともできる。金があれば非常に多くのことができるからね」

■シュタイナーの読みは的確?マルコも同様のコメント

興味深いことに、レッドブルのマルコもシュタイナーと同じようなコメントを行っている。

「こうしたことによって我々がコースから外れたりするようなことはないよ」

「我々を、それをモチベーションで補うんだ」

「それに、風洞作業(ペナルティー)をほかの活動、例えば軽量化やサスペンション戦略などで軽減することもできる。これらは論理的帰結だよ」

母国オーストリアの『Osterreich(エステルライヒ)』にそう語った79歳のマルコは、次のように付け加えた。

「我々はさらに、経理や法務部門でも調整をしているところだ」。

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