F1アメリカGP後、唯一のアメリカチームであり来季のタイトルスポンサーを発表したばかりのハースF1チームは、7位のフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)と4位のセルジオ・ペレス(レッドブル)のマシンに対して抗議を申し立てた。
●【2022F1第19戦アメリカGP】決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
決勝レースではケビン・マグヌッセンが9位入賞を果たし、ハースにとってはオーストリアGP以来のポイントを獲得している。
■ハースの抗議内容
しかし、レース後にハースはアロンソとペレスのマシンに対して2つの抗議を申し立て、FIAのスチュワードはこの抗議を認めると判断した。
この抗議は、アルピーヌとレッドブルのマシンが受けたダメージに関するものだと考えられており、1つはランス・ストロール(アストンマーティン)との接触、もう1つはバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)との接触によるものだが、どちらもブラック&オレンジ旗で警告されることはなかった。
ブラック&オレンジ旗とは、マシントラブルが発生して安全でないと判断された場合、該当ドライバーは早急なピットインを義務付ける、という安全性に対して強い意味を持つフラッグだ。
アルピーヌおよびレッドブルの代表者は、本件に対してスチュワードに報告しなければならない。
■ブラック&オレンジ旗に一貫性を求める
ハースは以前、ケビン・マグヌッセンが2022年に3度もブラック&オレンジ旗を受けたことに「腹を立てている」と公言しており、直近ではシンガポールGPでこのフラッグが出されていた。
「12年前は黒&オレンジ旗がなかったらしいね」
「彼らはどこでこのルールを“再発見”したのかわからないし、今では喜んで適用している。特に我々に対してね」
シンガポールでハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナー代表は皮肉たっぷりに語っていた。
アメリカGPでの抗議は、ブラック&オレンジ旗を出す基準に対して一貫性がないことに対する主張だと見られる。
●【2022年F1チャンピオンシップ・ランキング】レッドブル王座決定!F1第19戦アメリカGP終了後