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「シューマッハの契約問題には関与しない」とハースF1の新タイトルスポンサー

2022年10月21日(金)19:32 pm

現在唯一のアメリカンF1チームであるハースは、2023年からテキサス州に拠点を置く決済代行会社『MoneyGram(マネーグラム)』を新たなタイトルスポンサーとして迎えることを発表した。

■来年以降は予算の心配から解放されるハース

「マネーグラムのおかげで、我々はより多くの投資をすることができ、F1のバジェットキャップ(予算上限)に到達することができる。我々の目標は、中期的に表彰台を獲得することだ」

そう語ったハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、2023年にはF1マシンにどのようなカラーリングが施されることになるのかと質問されると、赤地に白い矢印が描かれたマネーグラムのロゴに言及しつつ、微笑みながら次のように答えている。

「彼らのカラーは白と赤なんだ。我々と同じようにね」

ともあれ、ロシアのウクライナ侵攻を受けて前タイトルスポンサーだったロシアの『ウラルカリ』、そしてその支援を受けていたドライバーのニキータ・マゼピンとの契約を解除した小規模チームのハースにとって、マネーグラムとの契約が大きな財政的後押しとなるのは確かだ。

■ハースに残された課題は2023年のドライバーラインアップ確定

だが、ミック・シューマッハにとってはあまりうれしいニュースではないかもしれない。なぜなら、マネーグラムがハースに対してアメリカ人ドライバーと契約するように圧力をかけることも想像できるからだ。

これまでに伝えられたところによれば、ハースでは2023年シーズンに向けてシューマッハの続投か、あるいはベテランドライバーであるニコ・ヒュルケンベルグを起用するか、五分五分の状況のようだ。

■シューマッハはシートをキープするにふさわしいとマグヌッセン

だが、今年のシーズン開幕前にマゼピンとの契約解除により、電撃的にチーム復帰を果たしたケビン・マグヌッセンは、シューマッハは「間違いなくシートをキープする資格がある」と考えているようだ。

「彼は最初、マシンがあまり好みのものではなかったんじゃないかな」

そう語った30歳のデンマーク出身ドライバーは、次のように付け加えた。

「だけど、彼は本当に自信をつけてきたし、最近は僕も彼に勝つのがすごく難しくなっているよ」

■アメリカGPでポイント獲得を目指すシューマッハ

そのシューマッハに関して、チームオーナーのジーン・ハースは今週初め、シューマッハが来季もチームに残留したければ、残りのレースでポイントを獲得する必要があると警告している。

このことについて質問された23歳のシューマッハは、F1アメリカGP(23日決勝)が開催されるオースティンで次のように答えた。

「ジーンは僕のボスだし、当然自分の考えを言うことができる」

「それに、彼が言ったことはすべて真実だよ」

「僕はベストを尽くしているし、今週末にはポイントがとれるといいんだけどね」

自分の将来について、今後どうなって欲しいかと尋ねられたシューマッハは、次のように付け加えた。

「話し合いは続いているし、僕は今いるところに満足しているよ」

■ハースのドライバー決定への関与を否定するマネーグラムCEO

一方、マネーグラムのアレックス・ホームズCEOは、2023年にシューマッハを残留させるか交代させるかということについて、自分たちが口を挟むつもりはないと断言している。

「我々はただ、ふさわしいものを提示して欲しいだけだ」

「私は今日ミック・シューマッハに会ったが、やる気に満ち溢れた若者で、とても印象が良かった。しかし、最終的に誰がマシンに乗るかを決めるのはギュンターだ」

そう語ったホームズは、次のように付け加えた。

「このチームで走る者は誰であれ、我々の全面的な支援を受けることになる」。

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