レッドブルF1のヘルムート・マルコ博士によると、ホンダはF1への正式な復帰に「興味がある」そうだ。
最近、レッドブルとポルシェは、2026年に予定されていたワークスエンジン提携とチーム50%買い取りについての話し合いが決裂したことを認めている。
■ホンダと交渉を開始
昨年末にF1から撤退したホンダとの交渉を開始するため、マルコは間もなく日本へ向かうと明かしている。
「ホンダが撤退を発表したとき、我々に選択の余地はなかった」とレッドブルが独自のエンジン子会社を設立したことに言及したマルコは『ORF』紙に語った。
レッドブルは現在、ホンダベースのパワーユニットに技術サポートを提供するHRC(Honda Racing Corporation、ホンダ・レーシング)と共同で、レッドブルブランドのエンジンを走らせている。
■当時フェラーリと交渉していた
「当時はフェラーリにも話をしたんだ。しかし、今フェラーリのエンジンを搭載しても、おそらくフェラーリのファクトリーエンジンのようには走らないことは想像できるだろう」とマルコは説明を続ける。
■レッドブルは完全自社製エンジンに足りないのは「電気系のノウハウ」
レッドブルは現在、2026年に自社製エンジンを走らせる意向を持っている。
「記録的な速さで自分たちの工場を作ったんだ。最初のエンジンは、テストベンチで動いているよ」
「300人のトップ・スペシャリストを雇い入れたが、その中にはメルセデス・ベンツの元社員もいる。もちろん優秀な人材が欲しい」
「電気関連のノウハウはまだないが、その分野でもベストになるための接点はすでにある。我々は独立した会社だ。すべてを独自に行うことができるよ」
■レッドブルが譲れないDNAとは
「しかし、レッドブルの労力を軽減するために、パートナーシップを結ぶことにも前向きだ。ホンダとの話し合いもあり、彼らは今、再び協力することに興味を持っている。しかし、それはレッドブルのDNAが損なわれないような方法で行わなければならない」
「それ(DNA)は主に、我々の信じられないほどの柔軟な対応力さ」。