オスカー・ピアストリが来年マクラーレンからF1デビューすることが決定し、“シリーシーズン”はさらに加速している。
ルノー傘下のアルピーヌは突然空席になったシートに、フランス人のピエール・ガスリーを座らせたいという憶測は的中しているようだ。
レッドブルのヘルムート・マルコ博士はガスリーについて「2023年までの有効な契約がある」と語りつつも「しかし、その間にも話し合いはある」と述べた。
その“話し合い”とは、ガスリーを引き抜くための金銭的補償なのは明らかだ。
「もし我々の条件が満たされるなら、我々はガスリーの邪魔をするつもりはない」とマルコは『Sky Deutschland』に語った。
「フランスのファクトリーチームでドライブすることは、彼にとっては夢のようなことだろうね。しかし、まだすべての条件が満たされているわけではない」
■ガスリーの後任候補は?
もしそうなった場合、ガスリーの後任は誰になるのだろうか?マルコはミック・シューマッハが候補に挙がっていることを否定した。
「フランツ・トストは彼(ミック・シューマッハ)と親しく、彼を信頼している」とマルコは『Sport1(スポーツワン)』に語った。
「しかし、ミック・シューマッハがフェラーリのサポートプログラムにいる限り、我々が彼と取引することはない」
23歳のシューマッハは、木曜日、すでにフェラーリのアカデミーから落とされているのかどうかについて、明言を避けている。このことがうわさをさらに加速させている。
■コルトン・ハータは?シューマッハの成長を高評価
もうひとつのうわさは、インディカーのスター選手であるコルトン・ハータがシートを手に入れるのではないかというものだ。
「ガスリーの後任が誰になるかはすでに考えているが、まだ発表したくないんだ。ジュニアチームにはスーパーライセンスを持っている人たちがいるからね」とマルコは語った。
また、シューマッハがフェラーリの育成を離れることで状況が変わるかどうかについては、「我々は独自のプログラムを持っているから、もちろん我々の希望は我々自身のドライバーだ」と付け加えた。
「彼は今年、悪いスタートを切ったが、その後、どんどん調子を上げていった。例えばシルバーストーンでの彼の速さは、まだ少し一貫性に欠けるとはいえ、ものすごく印象的だった」とマルコは語った。
■ラルフ・シューマッハがハータはアルファタウリにふさわしくないと語る理由は?
しかし、シューマッハの叔父ラルフが予想した通り、アメリカのハータ(有名な元インディカードライバー、ブライアン・ハータの息子)はアルファタウリにふさわしいとは言えないだろう。
「マーケティングはマーケティングだが、スポーツはスポーツだ」と、ラルフは言う。「私は常に既存のマーケットを使いたい」
「若者を否定するつもりはないが、結局彼はマクラーレンでテストを受け、もし彼が大爆発していたら、今はピアストリではなく彼がマシンに乗っていただろう」と見解を述べた。