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【レッドブル】F1マシンの軽量化を図るため多額のコストをかけて新たなシャシー製造に着手?

2022年08月23日(火)1:32 am

レッドブルが2022年型F1マシンの軽量化を図るために新たなシャシーを開発・製造することを決めたと伝えられている。そして、これによって改めてFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)によるクラッシュテストを受ける必要が生じる可能性もあるようだ。

■車重によるハンデを抱えるレッドブル

レッドブル首脳も、そして現在ドライバーズランキングのトップに位置している2021年のF1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペンも、レッドブルの2022年型マシンである『RB18』がまだ現在のF1技術レギュレーションに定められた最低重量を大きく超えていることを認めている。

そして、レッドブルでは、最大のライバルであるフェラーリはすでに最低重量に近い車重を実現することができており、これによって自分たちよりも1周あたりコンマ2秒から3秒速く走ることが可能な状態となっているのではないかと推測しているようだ。

■レッドブルが新シャシー製造を決断したとドイツ誌

こうした中、ドイツのモータースポーツ専門誌である『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は次のように報じている。

「そのため、レッドブルは今、軽量化のための抜本的な対策を講じることを決断した」

『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』によれば、レッドブルは現在より軽いモノコックの製造に取り組んでおり、それには200万ユーロ(約2億7400万円)の費用がかかるだけでなく、FIAが義務づける新たなクラッシュテストを受けなくてはならない可能性もあるという。

■メルセデスは新シャシー製造を回避

また、ほかにも、近い将来、クラッシュテストを受け直す必要が生じる可能性をFIAに示唆したと考えられているチームもあると考えられている。だが、それはメルセデスではないようだ。

イギリスのブラックリーにファクトリーを構えるメルセデスのチーム関係者は、厳しいバジェットキャップ(チーム予算上限)が定められている中で、それを行うのは無理だと次のように語ったという。

「クラッシュテストが必要になるだけでなく、新しいシャシーを3台作らなければならない。そして、それには200万ユーロの追加費用がかかるんだ」

こうした状況の中、レッドブルが本当に多額のコストをかけて新たなシャシーを製造するのかどうか、果たしてそれを1億4000万ドル(現在のレートで約190億円)と定められている今季のバジェットキャップの範囲内で実現することができるのかにも注目が集まることになりそうだ。

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