今週末には今季のF1第12フランスGP(24日決勝)がポール・リカール・サーキットで開催されることになっている。だが、F1関係者の間では、ポール・リカールがF1カレンダーに載るのは今年が最後になると考えられているようだ。
●【F1カレンダー2022】F1フランスGP開催スケジュール
■F1カレンダーから消えざるを得ないいくつかのグランプリ
今年は全22戦で戦われているF1だが、2023年にはアメリカのラスベガスとカタールで新たなF1グランプリが開催されることがすでに決定しており、それに加えて新型コロナウイルス問題で開催がキャンセルされていた上海での中国GPもカレンダーに復帰することが確定的だと言われている。
さらに、これらに加えて、南アフリカGPが2023年に復活する可能性も高くなっているようだ。伝えられるところによれば、今週FIAの関係者が南アフリカを訪問しており、かつて南アフリカGPが開催されていたキャラミ・グランプリ・サーキットの承認手続きを進めているところだという。
2023年のF1カレンダーは全24戦で構成されることになるだろうと言われているが、そうなれば、既存のグランプリのいくつかがカレンダーから抜け落ちるのは間違いないことになる。
そして、最もカレンダーから消える可能性が高いとうわさされているのが、フランスGPと、スパ・フランコルシャン・サーキットで開催されるベルギーGPのようだ。
■すべてのレースをキープすることはできないとハースのボス
フランスGPは現在のF1選手権が発足した1950年からほぼ毎年開催され続けてきた伝統的グランプリのひとつだ。そのフランスGPはマニクールで行われていた2008年シーズンを最後にF1カレンダーから姿を消していたものの、2018年にポール・リカールで復活を遂げていた。
だが、そこからわずか4回が開催されただけで、フランスGPが再びカレンダーから消えてしまうのはほぼ確実だと考えられている。
ハースF1のチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、フランスGPやベルギーGPなど、ヨーロッパにおける伝統的F1レースの存続問題について質問されると、ドイツのテレビ局『n-tv』に次のように答えている。
「我々はすべてのレースをキープしたいと思っているよ。だが、それはありえないことだ」
「我々は商業的に物事を継続させ、F1をこれまで長い間行われていなかった国々にもたらさなければならないんだ」。