フェラーリのドライバーたちは“すごく良い”2022年型マシンから“十分な”力を引き出していないと、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは主張する。
前戦F1スペインGPではトップを独走中のシャルル・ルクレール(フェラーリ)に技術トラブルが発生したことでチャンピオンシップのリードを失ったものの、モナコGPのフリー走行では再びフェラーリがリードしていた。
■レッドブルF1、ファインチューニングがカギ
「こんなにフェラーリに負けていることに驚いている」とレッドブルのセルジオ・ペレスは金曜日に語った。
「クルマのフィーリングは悪くなかったけど、フェラーリと比べたら僕らはあまりにも遅れているんだ」
レッドブルF1のヘルムート・マルコ博士は、世界チャンピオンでチャンピオンシップリーダーのマックス・フェルスタッペンの問題について、「アンダーステアとオーバーステアの混合」と述べた。
■ハミルトン「気が狂いそうだ」
しかし、レッドブルは少なくともメルセデス勢よりはマシだったようだ。
ルイス・ハミルトン(メルセデス)は“エルボーパッド(肘当て)”を要求し、あまりのバンピーさに「気が狂いそうだ」と宣言している。
「空力的なバウンシングじゃなくて、バンプ(路面の凹凸)のせいなんだ。あまりにひどくて、目が飛び出るんじゃないかと思うこともあったよ」
チーム代表のトト・ヴォルフは「全体的にいいクルマだ」と言うが「でも、このままでは運転できない」と語った。
■ルクレールの弱点は「ミスが多いこと」
元F1ドライバーのラルフ・シューマッハが批判するように、現時点ではフェラーリがポールポジションと優勝に最も近いのは明らかなようだ。
しかし、彼はフェラーリを非難しているのではなく、そのドライバーたちを非難しているのだ。
「フェラーリの両ドライバーは、今年はあまり安定していない。彼らは多くのミスを犯している」とシューマッハは『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』に語った。
「僕の意見では、彼らは非常に優れたフェラーリから十分な力を引き出せていないんだ」
「マックス・フェルスタッペンは、大きなミスを犯すことなく常に限界まで走り続けることができるドライバーだ。それが今のところシャルル・ルクレールの大きな弱点だね」。