ダニエル・リカルドが2022年シーズン終了後にマクラーレンを離脱する可能性が出てきた。
●【2022F1第7戦モナコGP】フリー走行2回目のタイム差、周回数
モナコでは、リカルドの契約期間が今年までであることを“誤って”認めてしまい、混乱が起きている。
「“2023年”の終わりまで契約を結んでいるのは明らかだ」
リカルドはモナコのフリー走行でクラッシュする前にそう話していた。
「新型コロナウイルスで混乱して、年数が分からなくなっちゃったんだ」
■マクラーレンはドライバー交代を真剣に検討
しかし、パドックではマクラーレンのザック・ブラウンCEOが2023年には32歳のリカルドを交代させることを真剣に検討していると噂されている。
「紙は現実よりも忍耐強いものだ」と元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』に語った。
「もし今のままなら、来年彼がマクラーレンにいることはないだろう。噂やチームからの発言は大きくなっているしね」
「彼はチームメイトから(タイムが)離れすぎているんだ」
■マクラーレンとリカルドは決別可能
実際、ブラウンは現在の契約について語りたがらない一方で、ある「仕組み」があればマクラーレンがリカルドと別れることができると明かした。
「今のところ、特にどのレースでもなく、どのように発展していくか、そしてダニエル自身が次に何をしたいのかを見ていくことになる」とアメリカ人のザック・ブラウンは語った。
■やる気と自信はある
リカルドは『Sport1』に対し、ブラウンからの批判を“個人的”に受け止めてはいないと話している。
「真実はそうだ。僕は今年、素晴らしい時間を過ごしていない。だから、みんなが僕を批判的に見るのは当たり前なんだ」
「でも一方で、マクラーレンの僕に対する期待は明らかに高いし、それは実際にポジティブなことなんだ」
彼はこれまでのマクラーレン在籍期間全体が「かつてないほど困難だった」と認めている。
「HRTやトロロッソではこんな問題はなかったのに」とリカルドは言う。「たとえ悪いレースをしていたとしても、一貫性とスピードはそこにあった」
「だから、なぜあの週末にコンマ3秒を見つけられなかったのか、白黒つけることはほとんどないから、僕には理解しがたいんだ」
「大切なのは冷静さを失わないこと、そして自信を失わないことだ。でも、もう歳をとってしまったとか、スキルや意欲を失ってしまったということはないと確信している」
「炎(やる気)はまだ燃えている。そうでなければ、僕はもうここにいないよ」。