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【レポート】角田7位!レッドブルとフェルスタッペン完勝!地元フェラーリとルクレール大苦戦、ハミルトンは周回遅れの屈辱/F1エミリア・ロマーニャGP

2022年04月24日(日)23:55 pm

F1エミリア・ロマーニャGP(イモラ)決勝レースが行われ、優勝はポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2位はセルジオ・ペレス(レッドブル)、3位はランド・ノリス(マクラーレン)だった。

●【2022F1第4戦エミリア・ロマーニャGP】決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

路面は、スタート時はセミウェットコンディションで全車インターミディエイト(グリーン)を装着、中盤からレコードラインが乾くとドライタイヤでの走行となった。

レッドブルと同じくHRC(ホンダ・レーシング)のサポートを得て母国GPを戦ったアルファタウリF1は、角田裕毅が7位、ピエール・ガスリーは12位だった。

■スタート直後に混乱。サインツがリタイアでセーフティカー導入

スタートでフェルスタッペンを先頭にレッドブルF1の2台がリード。2番グリッドのフェラーリのシャルル・ルクレールは出遅れて5番グリッドのランド・ノリス(マクラーレン)にも抜かされ4番手に落ちた。

スタート直後のターン2(タンブレロ)のシケインで、アウト側のカルロス・サインツ(フェラーリ)にイン側のダニエル・リカルド(マクラーレン)が接触、サインツは180度回転してグラベルにつかまるとタイヤは虚しく空転、リタイアとなってしまった。

リカルドはグラベルから出てコースに復帰して緊急ピットイン。インターミディエイトタイヤ(グリーン)に交換して最後尾でレースに復帰した。

このアクシデントでセーフティカーが入り、レースはレッドブルF1が1ー2のまま5周目にリスタートした。

■アロンソのカウルが吹き飛ぶ

7周目のホームストレートでフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)の右サイドポンツーンが突然吹き飛び、アロンソはそのままガレージに入ってレースを終えた。リプレイ映像ではスタート直後のタンブレロで、ミック・シューマッハ(ハース)と接触した際にダメージを負っていた。

8周目のホームストレート、スタートで出遅れたフェラーリのルクレールがマクラーレンのノリスをオーバーテイクして3番手に浮上。1台のフェラーリが2台のレッドブルF1を追撃する体制になった。

12周目、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がケビン・マグヌッセン(ハース)をタンブレロでパスするもオーバーランして抜き返されるが、うまく攻略して5番手に浮上。

■ドライタイヤでの戦いへ

17周目、最後尾のリカルドがミディアムタイヤ(イエロー)に交換するギャンブルに出た。コース上はまだウェットとドライが混じっているいわゆる“パッチ”状態だが、走行ライン上はかなり乾いていてインターミディエイトでは厳しい状態だ。

19周目、各車続々とピットインしてミディアムタイヤに交換する。上位勢では2番手ペレスがここでいち早く交換。

20周目、2番手に上がっていたルクレールがタイヤ交換してピットアウトするとペレスの目の前でコース復帰、順位を奪った。しかし、ペレスは1周前に交換してタイヤが温まり、グリップ力が上がっていたこともあり、早めに仕掛けてオーバーテイクに成功。ペレスはコース上で2番手のポジションを取り戻した。

■昨年王者を争ったハミルトン、ピットでの接触に周回遅れと大苦戦

ピットレーンではルイス・ハミルトン(メルセデス)とエステバン・オコン(アルピーヌ)が接触していたが、のちにオコンに対してアンセーフリリースと判断され5秒タイムペナルティーが科された。

21周目、14番手で苦戦しているハミルトンがファステストラップを記録。7冠王者の意地を見せたが、すぐにフェルスタッペンに塗り替えられる。

41周目、ホームストレートでトップのフェルスタッペンがハミルトンを周回遅れにした。ハミルトンとメルセデスF1にとっては屈辱的な光景だ。メルセデスF1のトト・ヴォルフ代表も厳しい表情で見つめる。

そのハミルトンは目の前のピエール・ガスリー(アルファタウリ)をタイヤ交換後の20周目から最後まで抜けそうで抜けないという苦しいレース展開となった。

■角田裕毅、絶好調

47周目、ホームストレートで角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)がケビン・マグヌッセン(ハース)をオーバーテイクして8番手に浮上。角田は無線で「レッツゴー!」と気分が乗っている。

50周目、3番手ルクレールがソフトタイヤ(レッド)に交換し、ノリスの直後の4番手でコース復帰する。

51周目、ルクレールに反応し2番手ペレスもソフトタイヤに交換し2番手でコース復帰。その後ろでルクレールがノリスをホームストレートで抜いた。

52周目、フェルスタッペンも「僕も変えさせてよ」と訴え、ソフトタイヤに交換する。

■ルクレールがまさかの自滅で表彰台を逃す。レッドブルF1は1ー2!

53周目、3番手のルクレールがファステストラップでペレスを勢いよく追撃していた。しかし勢い余ってシケインのヴァリアンテ・アルタでまさかの単独スピンで軽くバリアに接触。ノリスに抜かれて4番手に落ちてしまう。

ルクレールはピットインしてタイヤとフロントウイングを交換し、9番手まで落ちる。ティフォシの前で表彰台を自ら逃してしまった。残り10周でどこまで挽回できるかに注目が集まる。

54周目、角田がセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)を抜いて6番手に浮上。角田は絶好調だ。

57周目、ルクレールは8番手マグヌッセンを攻略。驚異的なペースで次のターゲット、ベッテルを追撃する。

59周目、あと5周となったホームストレートでルクレールがベッテルをパスして7番手に浮上。次のターゲットである角田裕毅までは約4秒差だが、1周あたり1〜2秒速いペースで追い上げる。

62周目、あと2周となったところで雨粒が落ちてきているとトップのフェルスタッペンが無線で報告。その頃、ホームストレートでは驚異的なペースで追い上げるルクレールが角田裕毅をパスして6番手まで順位を戻した。

63周のレースをレッドブルF1がワン・ツーでフィニッシュした。一方で、地元グランプリのフェラーリは、ルクレールが6位、サインツがリタイアという苦い結果に終わった。

■角田裕毅は7位!フェルスタッペンとレッドブルF1がランキング2位!

角田裕毅は最後ルクレールに抜かれたものの7位でフィニッシュした。チームメイトのガスリーは、20周目から最後まで40周以上、前にアレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)、後ろにハミルトンという体制でバトルを続けながら12位でフィニッシュした。

フェラーリにとっては最高の日とはならなかったが、16年ぶりの観客を入れての開催となったイモラに集まったティフォシはレースを大いに楽しんでいた。

ポイントランキングでもフェルスタッペンとレッドブルF1は2位に浮上し、フェラーリ対レッドブルF1、ルクレール対フェルスタッペンの戦いがますます激しくなりそうだ。

次戦は5月6〜8日、F1初開催のマイアミGPだ。

●【2022年F1チャンピオンシップ・ランキング表】フェルスタッペンとレッドブルF1が2位浮上!/F1第4戦エミリア・ロマーニャGP終了後

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