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フェルスタッペンは王者になって落ち着くと思ったが・・・レッドブルF1幹部、フェラーリ有利のDRS削減に憤る

2022年04月12日(火)5:27 am

レッドブルは、FIAがメルボルンでの4つのDRSゾーンのうち1つを禁止した理由を率直に疑問視していた。

■フェルスタッペン、メルボルンはジェッダより安全

F1統括団体はこの決定を「安全上の理由」によるものとし、特に高速コーナーである第9、10コーナーまでの高速で曲がりくねった区間ではポーポイズ現象が顕著に見られるとしている。

新世界チャンピオンのマックス・フェルスタッペンは、「なぜ取り去られたのかよくわからない」と語った。

「例えば、ジェッダでやるよりもずっと安全だったんだ。だから、なぜそうなったのかちょっと謎なんだよ」

■全てはアロンソの鶴の一声?

レッドブルの有力な説は、あのストレッチでDRSを使えることの安全性についてフェルナンド・アロンソが不満を漏らしたことが、問題を強いたというものだ。

ヘルムート・マルコ博士はこう述べていた。

「アルピーヌはこの区間をDRSで走ることができなかったんだ。だから、彼らはそれを消滅させたかったんだよ」

「1チームだけが望んでいるからといって、こういう決定がなされるのはおかしい」

■フェラーリ有利に?レッドブルの有利性は大幅減

レッドブルがこの決定に特に憤慨していたのは、ターン9への走行がタイトル争いのライバルであるフェラーリのポーポイズが最もひどい場所であり、ウイングが閉じていることでそれが解消されるからだと考えられている。

予選後、ポールシッターのシャルル・ルクレールは次のように語っていた。

「バウンシングが多いんだ。ウィングを開けたままだと、かなりトリッキーだった」

問題のDRSゾーンでレッドブルがフェラーリに対して持っていたアドバンテージは時速7キロだったが、このFIAの決定によりアドバンテージはわずか時速1キロに減ってしまった。

マルコは『Sky Deutschland(スカイ・ドイツ)』に次のように語っていた。

「これは間違いなく我々にとって不利だ」

「すぐに追い抜かれることなく、いつどこで追い抜くことができるかを見極めなければならない」

「ルクレールがレース終了後も世界をはっきりと見ることができることを願うばかりだ」

78歳のマルコは、フェラーリがひどいバウンシングのままレースを続ければドライバーの体調が悪化すると揶揄していた。

■マルコ、王者フェルスタッペンに落ち着くよう促す

マルコはフェルスタッペンについて、ワールドチャンピオンとして落ち着くように促した。

「彼は限界を超え、多くを望みすぎる」

「(予選では)最終セクターでうまくいかなかったんだ。世界チャンピオンになったことで、少しは落ち着くかと思ったんだが、彼にはもうひとつタイトルが必要だろうね。そうすれば、プレッシャーを感じながら予選を迎えることもなくなるはずだ」

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