F1サウジアラビアGP金曜日のフリー走行中に近隣のアラムコ石油施設がミサイルとドローンで攻撃されたことを受け、F1はドライバーのコメントを禁止している。
●【2022F1第2戦サウジアラビアGP】フリー走行2回目のタイム差、周回数
F1世界チャンピオンのマックス・フェルスタッペンがコックピットから「焦げ臭いにおいがする」ことに気づいたため、フリー走行2回目の開始時間が15分延期された。この爆発は、ジェッダ・サーキットから約11キロメートル離れたアラムコの施設での大きな爆発であることが判明した。
FIAの公式練習セッションレポートは、この攻撃について「イエメンの親イラン武装組織フーシ派が犯行声明を出した」と言及している。
■夜中まで数時間も複数の会議が行われた
これを受けて「緊急会議」が開かれ、F1はその後「当局がイベントを予定通り継続できる」ことを確認した。
FIAの新会長でUAE出身のモハメド・ビン・スライエムは、「彼らが狙っているのはインフラであって、市民ではないし、もちろんサーキットでもない」と主張した。
「我々は最高レベルの事実と保険を確認した。レースを続けよう」
■F1ドライバーのボイコットも?全ドライバーのインタビューは中止
しかし、これはほんの一部で、実際には夜中まで数時間にわたって複数の会議が行われ、F1ドライバーがボイコットするのではないかとの噂も出ている。
『イルタレフティ紙』はジェッダからこう報じた。
「(F1 CEOの)ステファノ・ドメニカリは、ハミルトンがマイクの前に立つことを許されないようにした」
この禁止令は全ドライバーに適用され、セッション後のテレビインタビューはすべてキャンセルされた。
ドライバーのインタビューに代わって登場したのは、F1 CEOのドメニカリと同じく「安全」だと主張する複数のチームのボスたちだった。
ウィリアムズのヨースト・カピート代表は『Sky Deutschland』に「安全だと感じている」と語った。
「もし、私が安全でないと感じたら、チーム全体が安全であるとは感じないだろう」
「ドライバーとチームとの間に齟齬はなかった。みんな揃っているから、今週末はここでドライブするのが正しいと思う。そうでないなら、事前に話し合っておくべきだった」
■世界各国のメディアはFIAの対応を問題視
『Viaplay』の特派員はそれを嘲笑した。
「ミサイル攻撃を受けた後にドライブするかどうかを考えなければならず、通常は安全第一が信条で今が完全に安全だと言うなら、他に議論することはないと思うけどね」
フィンランドの夕刊紙『Ilta Sanomat』は、「F1は自らの過失を冷徹に警告されたが、相変わらず問題の存在すら認識されていない」と付け加えた。
■近郊の爆発事故に武装組織が犯行声明・・・
FP2開始前、FIAは全チーム代表とドライバーを招集し、何かの緊急ミーティングを行い、セッション開始が15分遅れた。
開始が遅れた理由は、サーキットから約11kmほどに位置する空港近くの石油精製所で爆発があったためF1は情報を確認していたが、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が犯行声明を出した。5日前にはアラムコの石油精製所がドローンによる攻撃を受けていた。
引き続きF1に与える影響を注視する必要があるだろう。