2021年のF1チャンピオンであるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、ケビン・マグヌッセンが2年ぶりにハースに戻ってきたことを歓迎すると語った。
フェルスタッペンは、ハースが2020年まで所属していたデンマーク人ドライバーのマグヌッセンを復帰させたことについて、スウェーデンのストックホルムに拠点を置くストリーミングサービス会社が運営する『Viaplay(ヴィアプレイ)』に次のように語った。
「彼(マグヌッセン)が(2020年シーズン後に)あんな形で去らなくてはならなかったのを気の毒に思っていたんだ。だから、彼が戻ってきたことを本当にうれしく思っている」
フェルスタッペンが言及したのは、財政的な問題を抱えていたハースが、2021年シーズンを迎えるにあたってフェラーリのアカデミードライバーであるミック・シューマッハとロシアの後ろ盾を持つニキータ・マゼピンの起用を決定し、それまで在籍していたロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセンとの契約を延長しなかったことだ。
今年になって起こったロシアのウクライナ侵攻により、世界的にロシアに対する制裁措置がとられているが、その一環として、ハースもウラルカリ及びマゼピンとの契約を破棄。そして、その後任として2017年から2020年まで所属していたマグヌッセンを呼び戻している。
「このことは、決して諦めてはいけないということを示すものだし、彼ら(ハース)が、彼が自分たちのためにしてくれたことに大きな敬意をはらっているということだよ」
そう続けたフェルスタッペンは次のように付け加えた。
「それに、また、経験豊富なドライバーにもう少し指導してもらうことは、チームにとってもよいことだと思うよ」
さらに、29歳のマグヌッセンが今年は競争力を発揮できると思うかと尋ねられたフェルスタッペンは次のように答えた。
「それは、マシンがどれほど優れているかによるだろうね」
「もしもまあまあのマシンだったら、彼は以前のようなパフォーマンスを見せることができるよ。それに彼は歳を重ね、より賢くなっているから、それが役に立つはずだよ」
一方、昨年は自分と同じルーキードライバーだったチームメートのマゼピンを上回る結果を残したシューマッハだが、F1経験で上回るマグヌッセンが新たなチームメートになることを恐れてはいないと主張している。
「僕にも自分なりの経験はあるからね」
「僕は、自分の立ち位置と、自分に何ができるかということがわかっているよ」
「2020年には僕はハースでテストをし、そのとき彼(マグヌッセン)と話をして学ばせてもらったんだ」
母国ドイツのテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』にそう語った22歳のシューマッハは次のように付け加えた。
「これからは直接比較できるし、それはさらによいことだよ。僕はその恩恵を受けることができる」