最近、メルセデスの2022年型F1マシンである「W13」がFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)によって義務づけられているクラッシュテスト(耐衝撃テスト)に合格できていないようだとの報道が行われていた。
しかし、イギリスのブラックリーにファクトリーを構えるメルセデスはこのほどSNSを通じて次のように主張した。
「W13は1月13日にFIAのホモロゲーション(認証)をすべて完了している」
噂では、レッドブルやアストンマーティンも、これまでよりも一層厳しくなったFIAのクラッシュテストに苦戦しているのではないかとも言われている。
アストンマーティンは、具体的にクラッシュテストに言及してはいないが、2022年型マシンの製造は順調に進んでおり、23日から3日間にわたってスペインのバルセロナで行われる1回目のプレシーズンテストには間に合うと主張している。
一方、レッドブルは今のところ、そうした報道については何もコメントを行っていない。
FIAの技術責任者を務めるニコラス・トンバジスは、今年のクラッシュテストについてドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語っている。
「新しいシャシーは、従来比で約2倍の側面強度を持つものになる」
「吸収することが求められるエネルギーは約80パーセント増加している。今後、この値をどのように増やしていくかを研究しているところだ」