F1第19戦サンパウロGP(ブラジル、インテルラゴス・サーキット)で10番手スタートのルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝した。
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しかし、レース後の現地時間17時、メルセデスの代表者がスチュワードに呼び出され、ハミルトンがシートベルトを緩めた行為がスポーツ規約に反するとして罰金を科せられた。
問題視されたのは、チェッカーフラッグを受けたあとのビクトリーランだ。映像にはコース脇に停止してコースマーシャルからブラジル国旗を受け取った様子が映っているが、この際にシートベルトを緩めたことが問題視された。
■シートベルト違反金=罰金65万円+執行猶予260万円
そして17時23分、スチュワードは判決文を発表し、ハミルトンに対して5,000ユーロ(約65万円)の罰金を科した。さらに20,000ユーロ(約260万円)も科せられ、こちらは2022年末までの執行猶予付きとした。
判決内容には「ハミルトンはレース終了後にシートベルトを外してしまった。スチュワードは祝福したいが、走行中にシートベルトを外すのは根本的に安全ではない。この類いのマシンの低速は、シートベルトをしていない者にとって非常に速い」とし、安全性に問題があったとした。
さらに、「F1ドライバーはジュニアカテゴリーのお手本となる。ジュニアカテゴリーのドライバーは、安全装置の重要性について学ぶことがとても重要である」と述べ、F1ドライバーらしい振る舞いが求められた。
■レース結果に影響なし
やや高いシートベルト違反の罰金が科せられたものの、優勝というレース結果が変わることはなく、ポイントもそのままとなった。
この3日間、ハミルトンは毎日話題を振りまき続け、レース後までヒヤヒヤする展開となった。チームとしては、これで“ハミルトン劇場inブラジル”は無事に閉幕となることを願いたいだろう。