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王者ハミルトン、敬愛するセナの母国で3つの苦難「どんなことに直面しても、諦めない、前進し続ける」/F1サンパウロGP

2021年11月15日(月)7:13 am

F1第19戦サンパウロGP(ブラジル、インテルラゴス・サーキット)で10番手からスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝した。金曜日から日曜日のレース後まで数々の話題を提供して、週末を盛り上げることとなった。

●【F1第19戦サンパウロGP】決勝レースのタイム結果、周回数、獲得ポイント

■金曜日:新PU投入、5グリッド降格

金曜日は、年間3基と規定されている中で5基目の新エンジン(ICE)を投入して、「決勝レースで5グリッド降格ペナルティ」を科せられた。

■土曜日:予選失格、15台抜き

土曜日は、金曜日の予選で使用したリアウイングのDRSが数ミリ開きすぎていて「技術違反で金曜日の予選は失格」となり、F1スプリント予選の1番グリッドを剥奪されて最後尾からスタート。しかし、24周の短い予選レースで15台を次々と抜いて5番手フィニッシュ。観客を湧かせた。

■日曜日:10台抜きで優勝、罰金65万円+執行猶予260万円

日曜日の決勝レースは、5グリッド降格ペナルティにより10番グリッドからスタート、最終的には王者争いのライバルマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)をも抜いて、10秒のリードを築いて優勝。

レース後には、マーシャルからブラジル国旗を受け取った際にシートベルトを緩めたままウイニングランをしたとして、安全運転をしなかった、若いドライバーのお手本にならなかった、として、罰金65万円+執行猶予260万円を科せられた。

■ハミルトン「オブリガード、ブラジル」

「今週末のブラジルの人々の素晴らしい応援には本当に感謝しているよ。こんなに応援してもらったのはシルバーストーン以来だよ!週末中、観客の声を聞いていると、本当に謙虚な気持ちになる。週末中、ずっと『オブリガード、ブラジル(ありがとうブラジル)』と言い続けていたんだ」

「素晴らしいレースだった!チームもファクトリーも素晴らしい仕事をしてくれたし、バルテリもできるだけ多くのポイントを獲得するために素晴らしい仕事をしてくれた」

■ハミルトン、最もハードな週末も「決して諦めない」

「昨日は最後尾からのスタートで、今日はさらに5グリッド降格ペナルティがあったので、できる限りの努力をした。これまでの週末の中で最もハードだったと思う」

「でも父は、僕がバーレーンでF3に参戦していた2004年を思い出したと言ってくれた。最後尾からスタートして10位でゴールし、その後1位でゴールしたんだ。だからこれは父のための1勝だよ」

「今週末に入って、今日みたいに(ポイント)差を縮めることができるとは思ってもみなかった。だけど、これは決して諦めない、ということを示せたと思う。どんなことに直面しても、ただ前進し続け、飛躍し続け、戦い続けることだ。決して、戦うことを止めない。僕は今週末そう考えていたよ。長い間、勝利を手にしていなかったから、初勝利のように感じているよ」

●【最新ランク表】F1世界選手権ポイントランキング

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