シャルル・ルクレールが、今年のフェラーリは「平凡」であることに満足しているという声に対して反論を行った。
最近、元F1ドライバーのラルフ・シューマッハが、2020年に大不振に陥ったフェラーリは2021年に中団グループのトップ争いができるようになったことで満足しているというコメントを行った。
ラルフ・シューマッハに言わせれば、フェラーリは「ひどく平凡」であるにもかかわらず、それを自画自賛しているというのだ。
しかし、今年フェラーリで3年目のシーズンを迎えているモナコ出身ドライバーのルクレールはこのコメントに対して次のように反論した。
「僕はこのチームが平凡だなんて言わないよ」
「すでに2017年、2018年、2019年には勝てるクルマを作ってきた超優秀な人たちの集まりなんだ。そして僕たちは1年で大きくキャッチアップすることができた。メルセデスとの差を半分以上縮めたんだからね」
「チームとして、1年後に1.5秒の差を完全に追いついてタイトル候補になることなんて期待できないよ」
「それには時間がかかることは分かっているんだ。僕たちはフェラーリが本来いるべき場所、つまりトップに戻そうと懸命に取り組んでいるところさ。いい流れになっているし、正しい方向に進んでいると思うよ」
昨年は新型コロナウイルスのパンデミックによってモナコGPがキャンセルされたことから、ルクレールにとって今週末のモナコGPは2019年以来2年ぶりのホームレースとなる。
ルクレールは、モナコでも過大な期待を抱いてレースに臨むつもりはないと次のように語っている。
「現実的には、ここでの目標はバルセロナ(第4戦スペインGP)のように中団グループのトップに立つことだよ。レッドブルやメルセデスと戦えるというような夢を見るべきではない。だって、まだそのレベルではないからね」
「それに関しては、現実的でなくてはならないよ」