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【レッドブル・ホンダ】日増しに大きくなるセルジオ・ペレスへのプレッシャー

2021年05月17日(月)18:37 pm

今季からレッドブル・ホンダでマックス・フェルスタッペンのチームメートを務めているセルジオ・ペレスにかかるプレッシャーがだんだん大きくなり始めているのは間違いないだろう。

2016年シーズンの第5戦スペインGPでトロロッソからレッドブルに昇格し、そのレースで見事に初優勝を飾ってみせたフェルスタッペンだが、翌2017年こそ先輩チームメートのダニエル・リカルド(現マクラーレン)にランキングで及ばなかったものの2018年には立場が逆転。リカルドは2019年にはルノーへの移籍を決めている。

その2019年にフェルスタッペンのチームメートに抜擢されたピエール・ガスリー(現アルファタウリ)だったが、フェルスタッペンとの差が大きかったことからシーズン後半にはアレクサンダー・アルボンと入れ替えにトロロッソに降格されてしまう。そしてそのアルボンも苦戦を強いられ、ついに2020年シーズン限りでレッドブルのシートを失っている。

レッドブルは2021年シーズンに向けて、セバスチャン・ベッテルの加入によってレーシングポイント(現アストンマーティン)のシートを失うことになったペレスをアルボンの後任として獲得。10年のF1経験を持つペレスであれば、フェルスタッペンのF1王座獲得を強くサポートできるものと期待されている。

しかし、2021年のF1シーズンもここまでに4戦が終わっているが、今のところペレスもまだフェルスタッペンのサポートが可能なほどのパフォーマンスを示すことができていないのが現状だ。

フェルスタッペンも、現時点では自分1人で戦うしかない状況は変わっていないと次のように語った。

「結局のところ、僕は常に1人で戦っているんだ」

「彼ら(メルセデス)は差があることから、簡単にピットストップすることができる。だから、どうしようもないよ」

1997年のF1チャンピオンであるジャック・ビルヌーブも、現時点においてはペレスがまだ十分な働きをすることができていないと考えている。

「フェルスタッペンは常に限界まで攻めなくてはならない状況に置かれている」

ドイツの『Speed Week(スピードウィーク)』にそう語ったビルヌーブは次のように付け加えた。

「今の彼に必要なのは、メルセデスとの戦いにおいてマックスをサポートすることが可能となるいいペースで走ることができるチームメートだよ」

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)も、フェルスタッペンが前戦スペインGPで勝利を逃した原因のひとつはペレスが上位争いにからむことができなかったことだと考えている。

マルコは、スペインGP決勝終盤にハミルトンが2回目のピットインを行い、フレッシュなタイヤに履き替えることができたのが勝敗の分かれ目となったと示唆しながら次のように語った。

「ペレスが上位2人のすぐ近くにいたならば、それが対応策になっていたはずだ」

「そうすればハミルトンにはペレスを追い抜く必要も生じただろうし、彼にとってそれは楽なことではなかっただろうからね」

シーズン開幕前にはレッドブル・ホンダF1マシンに適応するには数レースが必要だろうとしていたペレスだが、そろそろ期待に応えるパフォーマンスを示していく必要がありそうだ。

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