アルファタウリのチーム代表は、角田裕毅は間違いなく日本人初のF1チャンピオンになれると考えている。
レッドブルのセカンドチームの代表を2006年から務めているオーストリア出身のフランツ・トストは、このほど『AvD Motorsport Magazin(AvDモータースポーツ・マガジン)』に対し、次のように語った。
「彼(角田)はいつの日かF1チャンピオンになるよ。私はそれを確信している」
さらに、レッドブルのドライバープログラム責任者としても知られるモータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコもF1デビューレースであった開幕戦バーレーンGPでの角田のパフォーマンスについて地元オーストリアの『Osterreich(エステルライヒ)』に次のように語っている。
「予選はあまりよくなかったが、彼のドライビングは素晴らしかった」
「彼のオーバーテイクを見るのはワクワクするよ。将来有望だ」
現在レッドブルのナンバー1ドライバーはマックス・フェルスタッペンだが、もしも今年F1タイトルに手が届かなかった場合には2022年にはメルセデスへ移籍する可能性もあるとうわさされている。
そして、もしもそうなってしまった場合に備え、レッドブル首脳は角田をフェルスタッペンの後任候補として考え始めているようだとの推測もあるようだ。
ともあれ、まさに彗星のごとくF1界に現れた20歳の角田だが、トストはその強さの秘密のひとつは彼の性格にあると考えている。
「彼が日本からヨーロッパに来たのはほんの2年前のことだった。その文化はまったく異なるものなんだ」
かつてマネジメントを担当していたラルフ・シューマッハが1996年にフォーミュラ・ニッポンと全日本GT選手権にエントリーしたときに一緒に日本で暮らした経験を持つトストはそう語ると次のように付け加えた。
「あのように自分を主張するには、ものすごく頭が強くないとだめだからね」