カルロス・サインツが、フェラーリでの初レースだったF1開幕戦バーレーンGPはあえて攻撃的なアプローチはとらなかったと語った。
●【F1第1戦バーレーンGP】決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
昨年限りでシートを失ったセバスチャン・ベッテル(現アストンマーティン)の後任としてマクラーレンからフェラーリへと移籍したサインツだが、フェラーリドライバーとして臨んだバーレーンGP予選では8番手タイムをマーク。そして決勝でも同じく8位でフィニッシュしている。
だが、チームメートのシャルル・ルクレールは予選4番手となり、決勝では2つ順位を下げたもののサインツより上の6位でチェッカーを受けている。
サインツは母国スペインの『AS』紙に対し、フェラーリでの初レースを振り返りながら次のように語った。
「序盤は乱気流によってクルマの挙動が乱れるのを感じていたし、2台の遅いクルマに追い抜かれてしまったんだ。それはアルピーヌとアストンマーティンだったよ」
「だけど、僕はそれをばん回することができたし、あえて言えば、僕のペースはマクラーレン勢よりもよかったよ」
サインツはさらに、フェラーリで迎えた初めてのレースだけに、あえていつものように“フルアタック”で臨むことをしなかったのだと次のように続けた。
「これまでのようにスタートで攻める時も来るだろうけれど、この最初のレースを完走することが僕にとってすごく重要なことだったんだ」
「でも、前のクルマの影響を受けなかった第2スティントと第3スティントでは僕は最速レベルだったと思うよ。このレースでは何も問題はなかったし、また攻撃に戻る時がくると思っている」
「だけど、まずはクルマを理解しなくてはならないんだ。レースでどのような挙動を示すかといったことをね。そうすれば、僕はもっと攻撃的になると思う」
実際に予選やレースを経験したことで、サインツはフェラーリが昨年よりも大きく進歩したという手応えを得られたようだ。
「昨年の終盤には、マクラーレンにいた僕が簡単にルクレールをオーバーテイクできたのを覚えているよ」
「でも、日曜日(バーレーンGP決勝)の終盤には、僕はリカルド(マクラーレン)に1周あたり1秒ずつ差を開くことができていたんだ」
そう語った26歳のサインツは次のように付け加えた。
「だから、2022年を見据えつつ次のステップに進むことができているというポジティブな兆候があるよ」