2021年F1開幕戦バーレーンGP(バーレーン・サヒールサーキット、3月28日決勝)を前に、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が次のようにコメントした。
■ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
「レースが待ちきれないよ!直前に同じサーキットで3日間のテストをしてから開幕戦を迎えるというのは初めてで、フリー走行が増えたようなものだね。このサヒールのコースで僕らに何が必要か、たくさんのアイデアがある状態で臨めるよ。
テストの目的は自分たちの新車を理解することであり、特に新たな空力パッケージの効果をシーズンを通じて引き出せるようにしなければならない。
このチームに加入して以来、一番のプレシーズンテストと言っていいほどで、全チームの中で最多周回をこなせて、本当に実りの多いテストになった。
全チームの様子を見てみると、現代のF1のパフォーマンスレベルと信頼性の高さを実感した。数年前のテストではみんなかなりの数の問題が起きていたし、その頃と比較するとかなりの技術的進歩を遂げている。
僕らには、技術面でもメカニカル面でも心配がないことにも勇気づけられている。最初の数周からマシンのフィーリングはよかったし、テストではポジティブな発見がたくさんあった。さらに、そこからチーム全員が初戦に向けてかなりのハードワークをして準備を進めてきたから、今週末にそれが報われることを願っているよ。
新たなテクニカルレギュレーションの影響で、グリップは少し下がったと思う。マシンのハンドリングや挙動の面では違いを感じにくいけど、昨年と同様に苦戦する場所もあれば、強みを発揮できるところもあるはずだ。
全体的なバランスは昨年と似ているけど、グリップが低下したことでコーナーでは少し遅くなっているね。ただ、大きな違いはないよ。それを除けば、マシンを初めてテストしたときから、そのまま進めていけばいいというくらいのベースがあると感じた。
いくつかのコーナーで微調整ができたし、今はエンジニアが主に風洞で作業してシーズンを通じてダウンフォースを増していけるように取り組んでいるよ。
シーズン開始にあたってすごくいい基礎ができているし、何か変更を加えればマシンもよく反応するので、いい傾向だと思う。
テスト中は、あまり全開でプッシュしていないから、PUの改善点がはっきりとは分かっていないけど、Hondaの取り組みはよく分かっているし、多くの周回を走ったにもかかわらず、3日間のテストでPUの問題がゼロだったことには勇気づけられた。開幕戦でさらにプッシュすることで、またいいアイデアが得られるはずさ。
チームとして見ると、2人のドライバーがそろって役割を果たせたことが重要だ。ユウキがテストでいい仕事をしてくれて、多くの周回を走行することができた。彼はミスをせずに、求められたことをやりきった。僕ら2人とも、シーズンに入る準備はできているよ。」