マックス・フェルスタッペンが、2021年仕様レッドブル・ホンダF1マシンがどれだけ速いのかはまだ分からないと語った。
2020年に新型コロナウイルスのパンデミックによる大きな影響を受けたことから、2021年には2020年型F1マシンを流用することになっており、その修正は最小限に留められている。
こうした中、レッドブルは23日(火)に2021年型マシンであるRB16Bをオンラインで発表。さらに翌24日(水)にはフェルスタッペンとセルジオ・ペレスの2人がイギリスのシルバーストン・サーキットにおいて宣伝用映像撮影を目的とする「フィルミングデー」活動を用いて新車のシェイクダウンを行っている。
だが、新車RB16Bの画像や映像は現時点ではほとんどと言っていいほど公開されておらず、F1関係者やファンの中にはレッドブルが何らかの秘密を意図的に隠そうとしているのではないかと考えている者もいるようだ。
RB16Bには何か秘密があるのではないかと質問されたフェルスタッペンは微笑みを浮かべながら「実際のところ見た目は同じだね」と語り、次のように続けた。
「塗装は5年前から変わっていないよ。技術的な面について言えば、ほかのチームたちと同じように昨年のマシンを進化させたものさ」
「僕にとって唯一重要なのは、それが速いのかどうかだ。たとえピンクだろうが紫だろうが、あるいは奇抜な形をしていようが、もし速ければ僕は気にしないね」
さらに、シルバーストンで試した2021年型マシンのパフォーマンスについてコメントを求められたフェルスタッペンは次のように答えている。
「問題は、デモ用タイヤでシェイクダウンをしなければならなかったことだよ。本当のレーシングタイヤとは感触がすごく違うんだ」
「単に何周かしたに過ぎないよ」
一方、少し前にレッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、現在フェルスタッペンとの間に結ばれている2023年までの契約に“パフォーマンス条項”と呼ばれる契約解除条項が存在することを認めた。
これにより、フェルスタッペンが2022年には現チャンピオンであるルイス・ハミルトンの後任としてメルセデスに移籍する可能性もあるのではないかといううわさがささやかれるようになっている。
こうしたうわさについて質問されたフェルスタッペンは次のように答えている。
「ルイスがどうするつもりなのかなんて僕には全く分からない。僕はただ成功するために自分のことと今シーズンに集中しているだけさ」
「シェイクダウンを終えたばかりだし、そういうたぐいのことを考えたりはしていないよ」