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「ベッテルは来年に向けて再充電できる」とジャック・ビルヌーブ

2020年12月17日(木)19:05 pm

1997年のF1チャンピオンであるジャック・ビルヌーブは、2020年F1シーズンを終えたセバスチャン・ベッテルはアストンマーティン(現レーシングポイント)で走る2021年に向けて「再充電」することができるはずだと考えている。

ビルヌーブは2015年にレッドブルからフェラーリへ移籍したものの、ついに5回目のF1タイトルに手が届かないままフェラーリを追われてしまったベッテルについてテレビ局『Sky Italia(スカイ・イタリア)』に次のように語った。

「ベッテルにとってはすごく辛い年だった。実際、彼にとっては大きな苦痛だったし、彼は家に戻れるのがうれしいはずだよ」

「彼はこれからバッテリーを再充電し、来年のことを考え始めることができる」

「ベッテルはフェラーリのために全力を尽くしたが、近年はフェラーリが(シャルル)ルクレール中心に動き始めていたのは確かだし、マシンも彼のために造られていたんだ」

だが、ビルヌーブも33歳のベッテルにも責任はあったと考えている。

「ベッテルは今年はいいクルマを手にしていなかった。だが、過去にはフェラーリからいいマシンを与えられたこともあったんだ」

恐らく2017年と2018年のことに言及しながらそう語ったビルヌーブは次のように付け加えた。

「だけど、そのときに彼はあまりにも多くのミスを犯してしまっていた。もちろん、今年の問題はチームとマシンにあったけれどね」

ビルヌーブは、ベッテルとフェラーリの関係が悪化に転じたのは、2018年にアルファロメオでF1デビューを飾ったフェラーリアカデミー出身者のルクレールが素晴らしいパフォーマンスを示したことにより、そこでフェラーリの期待が一気にルクレールに向かってしまったことが原因だったのだと考えている。

2019年にフェラーリに移籍したルクレールがレッドブル時代に4回F1チャンピオンとなったベッテルを上回る結果を残したことから、事実上そこでフェラーリとベッテルの関係は終わりを告げ始めていたようだ。

「それまでは彼(ベッテル)がヒーローだったし、フェラーリの前進を助けなくてはならない立場だった。その後は、ルクレールが全てになってしまった」

そう語ったビルヌーブだが、ベッテルにとってこれまで6年間をフェラーリで過ごしたことは決して悪いことばかりではなかったはずだと次のように付け加えた。

「少なくとも、ベッテルは自分の銀行口座を見て笑うことができるはずだよ」

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