2021年に古巣ルノーからF1復帰を果たすことになったフェルナンド・アロンソの前に3チームが立ちはだかったようだ。
マクラーレンで戦っていた2018年シーズンを最後にF1から離れていた現在39歳のアロンソだが、2021年にはかつて2005年と2006年にF1チャンピオンとなったときに所属していた古巣ルノーに復帰し、3年ぶりにF1の表舞台に戻ってくることになっている。
来季から名称がアルピーヌに変わるルノーだが、チームを率いるマネジングディレクターのシリル・アビテブールはF1で2年のブランクがあるアロンソを今季の最終戦アブダビGP(12月13日決勝)の翌週にヤス・マリーナ・サーキットで開催されるF1公式若手ドライバーテストに参加させたいと考えている。
だが、いくつかのチームがこの計画に反対の立場をとっていることが明らかとなっている。
アビテブールは第13戦エミリア・ロマーニャGPが開催された先週末のイモラで次のように語った。
「ひとつのチームが妨害したよ。それはレーシングポイントだった」
だが、実際のところ、アロンソの若手ドライバーテスト参加に反対の考えを示しているのはレーシングポイントだけではない。
アロンソが2018年までドライバーを務めていたマクラーレンのチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルもルノーの計画は理解できないと次のように語っている。
「彼(アロンソ)が若手ドライバーにテストの機会を与えるという目的に合致するとは全く思えないよ」
さらに、ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーも、2度F1チャンピオンになった実績を持つ39歳のベテランドライバーを若手ドライバーテストに参加させるのは無理があると考えている。
「ルールがあり、そこには若手ドライバーテストだと書かれている」
「2度F1チャンピオンになった39歳のドライバーがいる。そして若手ドライバーに関するルールがある。それらは整合がとれないよ」
デンマークの『Ekstra Bladet(エクストラ・ブラデ)』にそう語ったシュタイナーは次のように付け加えた。
「もし彼(アビテブール)がそうしたいと思うのであれば、それで問題がないかどうか全員に尋ねるべきだ。そして、もしみんながノーと言ったとしても怒ってはならないよ。それがルールなのだからね」