デンマークの『Ekstra Bladet(エクストラ・ブラデ)』が、ハースが今週末に開催される2020年F1第12戦ポルトガルGP(25日決勝)において2021年のドライバーラインアップを発表することになるようだと報じている。
最近のうわさによれば、ハースはF1参戦を開始した2016年からドライバーを務めてきたロマン・グロージャンと、2017年に加入したケビン・マグヌッセンとの契約をいずれも更新せず、2021年には全く新たなドライバーラインアップで戦うことになるとされている。
伝えられるところによれば、ひとつのシートには巨額のスポンサーマネーを持ち込むロシア人ドライバーのニキータ・マゼピンが座ることになり、もうひとつのシートはエンジンパートナーであるフェラーリの若手ドライバーに与えることになると考えられている。
そして、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、そのフェラーリ育成ドライバーとは7度F1チャンピオンとなったミハエル・シューマッハの息子、ミック・シューマッハだろうとしている。
少し前までは、現在F2選手権でランキングトップに立っているミック・シューマッハがF1デビューを飾るのはやはりフェラーリエンジンを搭載しているアルファロメオだと考えられていた。
だが、『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』によれば、フェラーリは現在アルファロメオで走っているアカデミー出身のイタリア人ドライバー、アントニオ・ジョビナッツィを来年も起用したいと考えているため、ミックをハースに割り振ることにしたのだという。
アルファロメオに関しては、現役最年長F1ドライバーであるキミ・ライコネンが2021年も契約を更新する可能性が高いと考えられている。
このうわさが事実となれば、ハースでF1デビューするチャンスがあるのではないかと言われていたフェラーリアカデミー所属ドライバーのカルム・アイロットとロベルト・シュワルツマンにとっては残念な結果になってしまいそうだ。
ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーはこうしたうわさについてコメントすることはなかったものの、ドイツのテレビ局『Sport1(シュポルト1)』に次のように語っている。
「確実にしておきたいことのひとつは、2021年のドライバーを2022年もキープするということだ。その年には完全に新しいレギュレーションが導入されることになるからね」
『Ekstra Bladet(エクストラ・ブラデ)』は、ハースでは現在ドライバー市場に出ている経験豊かなセルジオ・ペレス(レーシングポイント)やニコ・ヒュルケンベルグのことは検討すらしなかったようだとしている。
今季レーシングポイントで3戦に出走し「スーパーサブ」とも呼ばれる活躍を見せたヒュルケンベルグはレッドブル加入に最後のチャンスを見いだそうとしているようだと報じた『Ekstra Bladet(エクストラ・ブラデ)』は、ペレスに関してはメルセデス所属のジョージ・ラッセルに代わって2021年にウィリアムズのシートを獲得する可能性があるとしている。
ウィリアムズはこうしたうわさに関しては「コメントするつもりはない」としている。