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セバスチャン・ベッテル「ルイス・ハミルトンが僕のヒーローになることは絶対にない」

セバスチャン・ベッテル（フェラーリ）が、自分にとってのヒーローは今後もずっとミハエル・シューマッハしかいないと語った。

来週末にソチで開催される第10戦ロシアGP（27日決勝）ではルイス・ハミルトン（メルセデス）がミハエル・シューマッハの持つF1最多勝利記録91勝に並ぶ可能性があるが、ベッテルもその瞬間を複雑な気持ちで迎えることになりそうだ。

ハミルトンが今季中にミハエル・シューマッハの持つ最多勝利記録を塗り替えることがほぼ確実となっていることについてテレビ局『Sky Italia（スカイ・イタリア）』からコメントを求められたベッテルは次のように答えている。

「ルイスにとって全てがあまりにも簡単に運んでいることは残念でもあるね」

「けれども、彼はこの位置に来るために懸命に取り組んできた。ルイスはここまで全ての成功に相応しいよ」

「だけど、彼が僕のヒーローになることは絶対にないよ。それはこれからもずっとシューミ（ミハエル・シューマッハの愛称）さ。もちろん、ルイスのことは僕もうれしく思っているけれどね」

今季ここまでに行われた9戦中6戦で勝利を収めているハミルトンが今シーズン中にミハエル・シューマッハの記録を破り、F1最多勝利記録を塗り替えるのは確実だろう。そして、ハミルトンが今季のタイトルを手にすれば、それもミハエル・シューマッハの最多F1タイトル獲得記録7回に並ぶことになる。

ともあれ、今季限りでフェラーリを離脱するベッテルにとって、師と仰いでいたミハエル・シューマッハと同じような結果をフェラーリで残せなかったことが悔いとして残るのは確かだろう。