かつてマクラーレンでアイルトン・セナのチームメートを務めていたことでも知られる元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーは、セバスチャン・ベッテルが2021年もF1にとどまるかどうかは分からないと考えているようだ。
ベッテルがF1初優勝を遂げたのは2008年のイタリアGPだが、そのときに所属していたトロロッソはベルガーが共同オーナーを務めていたこともあり、ベルガーにとってもベッテルは思い入れのあるドライバーだ。
そのベルガーは、ベッテルとフェラーリが今年いっぱいで決別することになったのは自分にとっては驚きではなかったとドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』に次のように語った。
「そうなるだろうということは見えていたよ」
「だが、彼は自分を責める必要はない。彼はフェラーリを勝てるチームにするのに失敗した多くのドライバーの仲間入りをしただけだ。ゲルハルト・ベルガーもそのうちのひとりだったがね」
6シーズンにわたってフェラーリで走っていたことがあるベルガーは微笑みを浮かべながらそう語ると次のように付け加えた。
「だが、4回F1チャンピオンになったセバスチャンなら問題なくそれに対応できるだろう。これほどの成功を収めた者はごくわずかだからね」
実際のところ、ベッテルが今年限りでF1を引退する可能性が高まってきているとのうわさもささやかれている。
ベルガーも来季ベッテルがトップチームで走る可能性はあまりないだろうと次のように語った。
「彼はトップチームで走りたいと思っている。だが、可能性があるのはメルセデスだけだ。しかし、私はあそこのシートも埋まっているのではないかと思っているよ」
一方、ベルガーは母国オーストリアで2020年のF1がスタートすることになったのをうれしく思うと『Kronen Zeitung(クローネン・ツァイトゥング)』に次のように語っている。
「これはレッドブルとディートリッヒ・マテシッツ(レッドブル総帥)、それにヘルムート・マルコ(レッドブル/モータースポーツアドバイザー)の粘り強さのおかげだよ」