フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットが、セバスチャン・ベッテルと2021年以降に向けた契約延長交渉が合意に至らなかったことを受けて次のように語った。
「これは私自身とセバスチャンが共同で行った決断であり、両者ともにこれが最善だと感じている。セバスチャンというドライバーの、そして人物としての価値からすれば、簡単な決断ではなかった」
「この決断に至る上で何か明確な理由があったわけではない。だが、それぞれの目標に到達するために我々が別れるべき時がきたという共通かつ友好的な考えがあった」
「セバスチャンはすでにスクーデリア(フェラーリ)の歴史の一部となっている。彼は14勝をあげており、このチームで3番目に成功したドライバーだし、我々とともに最も多くのポイントを獲得したドライバーでもある」
「共に戦った5年間において、彼は3度ドライバーズ選手権でトップ3に入っており、チームがコンストラクターズ選手権においてコンスタントに3位に位置するために大きな貢献をしてくれた」
「フェラーリを代表して、私はセバスチャンがこの5年で示してくれた素晴らしいプロ意識と人間性に感謝したいと思う。この間、我々は素晴らしい瞬間を何度も分け合ってきた」
「我々はまだ共に、彼にとっては5回目となるF1タイトルを獲得するところまでには至っていない。だが、独特なシーズンとなった2020年にはまだ多くのことを達成できると信じている」